オリジナルなりきり掲示板

Re: 【中文】幸福days 【募集中】 ( No.41 )
日時: 2016/09/19 20:00
名前: 五月雨 (ID: DnIooX..)

>>38

【絡み文ありがとうございます!】


【桜屋敷 御倉/演劇部の部室】


「あー…多いぃ……。」

ぼそっと嘆いた少女は目の前の机に体を倒れさせた。
ここはどこにでもあるような、いや少しユニークな人が多すぎるが、それでもまだ普通の高校の一室である。さらに言えば、少女の所属する演劇部の部室として使われている教室だ。

さて、先程彼女が嘆いた"多い"とはなんのことかと言えば、新入部員の話である。副部長である彼女にとって嬉しいことに、今年の新入部員は例年よりいっぱいいる。中学から全力を演劇に注いできた人から、楽しそうというような理由で気楽に入ってきた人まで、いろいろなタイプが存在する……と、いうあくまで予想。全員としっかり話せた訳ではないから詳しいことは分からない。
まぁそのいろんなタイプの人のほとんどは、演技することを楽しみにしている。だってそういう部ですし。けれど一年生が最初から演劇に参加できるわけでは勿論無く、まずは機材の使い方や発声の基本、そして先輩のアシスタント。そういうのが大好き、という人もいるのかもしれないけれど、やっぱり演技したい人も多い、はず。

「まさか大人数キャストの台本がこれほど難しいとは、って感じですよぅ……。」

だから、と考えた。一年生全員が劇に出られて、そして全員にある程度のセリフがあって、あんまり難しくない台本で部内発表会をしよう、と。そしてその台本を絶賛作成中、なのだが、これの難しいこと難しいこと。まず条件のレベルが高すぎるのだが、それでも一年生に楽しんでもらえるように妥協はしたくない。さすがに一人で作るのは限界か、あぁでもあの人に迷惑はかけたくないし。そんなことをあいかわらず机に伏せながら考えていれば、部室の扉が音をたてた。

「わ、びっくりしたぁ……。あーなぁんだ、部長さんでしたかぁ。こんにちはぁ」

扉に目を向ければ、いたのは我らが部長、初瀬月下。その人に少女は、桜は柔らかな笑みを浮かべて声をかけた。