オリジナルなりきり掲示板

Re: 【中文】幸福days 【募集中】 ( No.44 )
日時: 2016/09/20 11:17
名前: みこと (ID: 6vo2Rhi6)

【遅くなりました汗
これからよろしくお願い致しますねー╰(*´︶`*)╯
こちらの不手際により乗っかり等に乗れないのですが仲良くして下さると嬉しいですっ!!】

【田辺 祐樹/2-2の教室→美術室】



「……部活行こ。」

一つ大きな欠伸をした後、彼――田所祐樹はぼそりと呟き廊下に出る。
春休みも明けてすでに一ヶ月経っているというのに休みボケが抜けておらず、授業中は大体こくりこくりと舟を漕いでいるため2年生になった早々怠けるなと何名もの先生に言われてしまっている。
本人なりには2年生になったということは理解しているし分かっているつもりだ。
それでも寝てしまっては意味はないのだろうけれど。

そんな彼も流石に放課後に近づくと近づくだけ意識ははっきりしていき、今は眠気も一切ない。
早足で美術室に向かいながら今日は何を描こうか。そればかり考えて少しだけ楽しげに眼を輝かせた。

しかし、美術室の扉の前で目の輝きが消え、ピタリと足を止めてしまう。
新しく入った1年がもうすでに居たらどうしよう、という考えがちらりと彼の頭に横切ったせいだ。

一ヶ月経っているとはいえ彼の人見知りが激しすぎるせいでちゃんとしたコミュニケーションが取れていないため、この頃どうも美術室が居心地悪く感じ顔は覗かせるもののリュックを置いてスケッチブックと部活用の筆箱を持つと逃げるように出ていくようになった。
情けないとは自分でも思っているようだがついやってしまう。

「顔は覚えた、でも名前がまだ一致しない。何を話せばいいか分からない。もし居たとしたとしても見慣れることから始めよう。」

小さく言うと彼は意を決したように美術室の扉を開けた。
この言葉、毎日言っている気がする。