オリジナルなりきり掲示板

Re: 【中文】幸福days 【募集中】 ( No.67 )
日時: 2016/09/22 21:16
名前: 日比谷 (ID: WR6BJnUH)

>>44

【真柴 彩香/美術室】


「今年もか……」

イーゼルに乗せた真っ白で大きなキャンバスを前にして、少女――真柴彩香は小さな溜息をついた。

部屋に充満する油絵の具の匂いに窓際に並べられた石膏像。描きかけの誰かの作品。ほんの数か月前までは美術室を構成するものすべてに創作意欲を刺激され、すぐに自分の世界に入ることができたのに、今はどこか居心地悪く感じてしまい無意識に視線が下がる。
“今年”もか、という言葉からも分かるように、彼女は去年もこの居心地の悪さに悩まされた。原因は分かっている。部としても後輩好きな自分としても嬉しい、新入部員の存在だ。

1年生を迎え入れてからもう1カ月も経っているというのに誰とも十分なコミュニケーションがとれていない。話しかける努力はしているが結局はへたれてしまい、連絡や報告だけの事務的な会話で終わってしまうのだ。
仲良くしたいのに仲良くできない、そんなもやもやがここ1カ月ほど彩香の心を支配しており、現在の自分ひとりしかいない静かな美術室という、集中して絵を描くにはもってこいの機会を得てもどうも気分が乗らない。しかしそうは言っても締め切りは近づいてくる。

キャンバスの縁を指でなぞりながら、どうにかしないとなー…後輩に癒されたいなー…などと考えていれば、突然部室の扉が音を立てた。

(ええっ、まじか。まだ、心の準備できてへんのに……!)
彩香は不安げに瞳を揺らして、扉を開けた人物を見る。

「っ……祐樹くん、かぁ。1年生と2人っきりになったらどうしようと思って緊張しとったんやけど、祐樹くんやってほんまに安心したわ。」

視界に現れたその人は、彩香の1つ下の後輩である田辺祐樹だった。彩香は緊張した表情を和らげ、その安心感からか無意識に微笑んだ。

【初めまして、日比谷と申します。拙い文章に加え返信が遅くなってしまうことが多々あると思いますがお相手して頂けると嬉しいです…!】


>>56

【高坂 紡/中央の棟 3階廊下→2年2組】


廊下を歩いているだけで集まる視線に居心地の悪さを感じながらも、少年は愛想の良い微笑みを浮かべた。
放課後とはいえ、2年生の教室が集められた階に他学年が現れるというのは興味を惹くのだろう。
まして、彼――高坂紡は生徒会役員の証でもある白い学ランを身に纏っている。これがどれ程人の目を惹くのかを紡は身を以て知っていた。

目的の教室の前に辿り着くと一度足を止め、ゆっくりと扉を開く。
もうすでに部活動に行っているのか大半の生徒は居らず、教室内には数人しか残っていなかった。しかしその中に、自分が探していたお目当ての人物の姿を捉え、紡は迷いなく教室に足を踏み入れた。

「…緋桐さん。まだ教室に残っていてくれて良かったです。頼みたいことがあって来たのですが……今、お時間大丈夫ですか?」


【文章が纏まらなかったうえに大変遅くなってしまい申し訳ありません…!;;】