オリジナルなりきり掲示板
- Re: 【中文】幸福days 【募集中】 ( No.84 )
- 日時: 2016/09/27 13:07
- 名前: トキ (ID: xrRohsX3)
- 参照: 書き方模索中につきころころ変わります;;
>>76
【猩條 緋桐/2年2組教室】
可愛らしい、という言葉の意味に理解が追いつかず一瞬ロボットのようにフリーズしてしまう。「あの、…えっと、ええと、」と歯切れの悪いその場凌ぎの言葉ばかりが口から零れる中、いつもそのような言葉をかけてくれるもう一人の人物が思い浮かぶと景気よく脳内の豆電球が光った。か弱く小さいものや、仕草に愛嬌を感じるものに対しての賛辞。そう受け取った緋桐はやっとの事ではにかむように控えめな笑みを浮かべた。
が、それも一瞬の間。紡が本題に入ると表情を真剣なものに変える。
商店街で開かれる古本市のポスター。絵を描く、というと自分よりも部の親しい先輩であり彼の幼馴染みでもある彩香の方を先に思いつきそうなものだが。
"すぐに緋桐さんの顔が浮かんできたんです"
…緩みそうになる口元を俯いて隠した。
きっと広報委員会での校内ポスターの事が評価されただけなのだから、舞い上がっちゃだめ。
しかし商店街の古本市、となるとポスターを目にする層が圧倒的に変わってくる。校内ポスターを見るのは生徒と教師くらいのものだが、今回のポスターは商店街を訪れた誰もの目に触れる可能性があるのだ。突飛なものや半端なものは作れない。だからと言って無難さをとれば人の記憶に残らない。その上、先輩の知人からの頼みとなれば私の失敗は先輩の失敗に繋がる。
そう考えると少々荷の重さを感じるが、元より断るという選択肢はなく。押し黙っていた口を開いて答えを述べた。
「わかりました、お引き受けします。他でもない先輩の頼みですから」
「それにしても古本市…ですか。いいですね、そういうの。私も本は好きです、なんなら新書より古書の方が好きなくらいで。
古いものに傷も汚れも付き物ですけれど、その分様相に深みがあるから。…私も行ってみようかな」
手持ち無沙汰に手を絡めつつ、見る人が見れば幾分か和らいだ表情で、最後を呟くように言った。生来の感性がそう思わせるところも確かにあるのだが、それを抜きにしても古書特有の温かみは好きだった。
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