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Re: Over alive【命を狩る者とそれに抗う者】 ( No.78 )
日時: 2017/08/14 21:56
名前: Hama (ID: SqYHSRj5)

【町中のコンビニ/赤荻 楓】


眼前の女性の表情が引き攣っいるという事自体は、流石の赤荻でも認識できた。しかし、そこまでだ。何故引き攣っているのか赤荻には想像も付かなかったし、ましてや自分が原因だとは思いもしなかった。それどころか女性を引き攣らせている原因であるユーモアは赤荻にとっては自信があり、むしろ根拠もなく好感触すら感じていた。
相手の顔が見るからに引きつっているのにも関わらず『好感触』と思えるのは、むしろ一種の才能なのではないか。もっとも、そんな才能を活かせる場面など存在しないだろうが。

唯一救いなのは今、この惨状を作り出している姿は赤荻の素ではないという事だ。いや、今の惨状を前にしてその程度毛ほどの救いにもならないだろうが、とにかく救いなのだ。
と言うのも、赤荻が不可解な言動ユーモアをした理由は『女性とゆっくり話す場所を設けるため』だった。
その目的は、女性の

『あー……そうね、お茶くらいなら……』

という言葉によって達成されたのだ。
歯切れが悪く表情も明らかに引きつっていたが、赤荻は『約束を取り付けた』事に舞い上がって気にならない様子だ。
そしてそれがーー『目的が達成された』という事で、彼女のユーモアはようやく解除される。

「ありがとうございます! あーっと、場所は近くのファミレスでも大丈夫ですか?」

そう言う赤荻の表情からは先程までのドヤ顔は消え去っており、代わりに年相応のーーいや、歳よりも子供っぽく良く言えば無邪気な笑顔がニカリと咲いていた。
先程までの絡みづらさこそ減少しているものの、二重人格なのではないかと思えるほどの変化はきっと誰もが戸惑うだろう