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(セレスト/一階/礼拝堂~エントランス)

朝は嫌いだ。

さっきも気付いたら彼は背を向けていた。

頭の回りが遅くなるのだ。

礼拝堂に到着したセレストはそんなことを考えながら、革靴の音を鳴らした。

白の帝王は何故こんな時間に召集を掛けたのか。

昼過ぎまで寝ていることが多いセレストにとって、この時間に動くのは苦痛でしかない。

礼拝堂を出ると、エントランスに着いた。

セレストは少し小走りになる。

それは早く用を済ませたいというのもあるが、目を覚ましておきたかったからだ。

そこに二人の人影を認めた。

「おい、きたぞ」

二人に流れる空気がどうにも入りにくいようなものだったが、セレストはあまり気にせず、声をかけた。