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Re: 白の帝王は笑わない (開幕) ( No.73 )
日時: 2017/03/03 02:23
名前: ろっか (ID: 5obRN13V)

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机の下からおずおずと顔出した少年を見据える。

「…お早うございます、イヴァン」

優しげで整った顔立ちの少年に、スティーリアは返事を返すが、可愛らしいなんてものではない表情だ。
少なからず《女》と時点つくられた自覚を持っているのかいないのか。

イヴァンはすぐに言葉を紡いだ。
彼は「少し前」に「早起き」したといった。

「ふぅん、そうですか。」

そう呟いて机の上に置いてあった本を持ち、本棚へと戻していく。
場所があっているかはわからなかったが、大体は本棚の隙間と本の分厚さで適当に決め、細い指で戻した。
戻していた手をふと止めて、イヴァンの目をみる。
目は泳いでいる上に、目の下には隈が見える。
人とは見た目に変化が現れてくれるからわかりやすい。

「早起きしたと、貴方は言いましたね、今。つまり一度は眠りについた筈ですよね。その割には、ベッドのシーツはシワのない綺麗なものでしたけれど」

いつの間にか本は仕舞いきっていた。とん、と机を挟んで彼の抱えている最後の本を指先で軽く押す。

「正直に、言いなさい。」

ずい、と顔を近づけて睨む。

「イヴァン」