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Re: 白の帝王は笑わない ( No.95 )
日時: 2017/03/17 16:08
名前: ろっか (ID: DMJX5uWW)

>>90
(スティーリア/廊下/4階)


子供、というワードに反応したニキータに対しスティーリアはしまった、と顔を顰めた。
プライド、というと少々高飛車になるが、そういうものが高い彼にこれはあまり良い言葉ではなかったか、と気がついたのは直ぐのこと。彼の瞳がつり上がったのを見て、スティーリアは踏んではならない何かの上に乗ってしまったことに気がついた。
とはいえ、スティーリアは間違ったことを言ったつもりはさらさらなかった。
というのも、彼女の基準は基本的親であり主人であるイヴァンなので、それより二つも年下なニキータは子供という認識になっていた。
そもそも自分を生み出してくれたイヴァンがあまりにも大人びた性格だったため、大人の基準は彼で、ニキータは“まだ”子供という脳内変換が彼女の頭の中では行われていた。

低く、唸るようなその声に少し驚きつつも、次の彼の表情と言葉を聞いた瞬間、身体がまるで氷ついたように…いや氷なのだが、動かなくなった。
始めは何か言い返そうと思っていたのだ。唯の氷というのは違うと、心を持った彫刻だと。それなのに動けなくなってしまったのは、人間ごっこという言葉が理由だった。
つくられて直ぐの頃から不思議だった。氷を削り、人の形に似せて作った彫刻に生命を吹き込み、思考を与え、感情という滑稽なものを添えられている自分の存在が何なのかよく、分からなかった。彼は何故自分を生み出したのか、と親を睨んでも探究心の強い彼を見れば嫌でも分かる。興味の対象。それでも普段の優しい彼のおかげで、捻くれることもなく明るく感情の豊かなものに育った。忘れていた。忘れようとしていた。自覚があった。それでも認めないようにしていたのに。ニキータに言われてストンと胸の中に落ちるのを感じた。

名前を呼ばれた瞬間はっと意識が戻ったようで、それでも何も言い返せずにいたスティーリアはニキータのその声が、恐ろしいくらい響いて聞こえた。

自分の手を振り払った彼の手は明らかに震えていた。
はっとして彼をみると、整った顔が恐怖心を滲ませていた。
ニキータはそのまま踵を返して立ち去ったが、スティーリアは何も出来ず、呼び止めることも出来ないまま、その場に立ち尽くした。

怯えていた。
自分の手のひらを見つめるスティーリアは、そこに入った小さなヒビに気がついた。血など全く流れておらず、それは自分が人間ではない確かな証拠のような気がして、スティーリアはその場にしゃがみ込んだ。
あぁ、あの彼の表情はそういうことかと自虐的な笑みを浮かべる。

「…化け物」

呟きは廊下に響くこともなく、そのまま化物スティーリアの唇から落ちていった。




【ニキータくんならそうくると気がついた上でやった私は決してMじゃない(((
そうですね!このペースを保てるといいなぁ(⌒-⌒; )
え、なら手を出しても((((((

押すところを間違えてたとか言えない…

ニキータくんって12歳だったような…私の思い違いでしたらすみません。

そしてスワンちゃんが物凄く可愛い(真顔
大人っぽそうとか思ってたらお姉様とか…お兄様とな!?
しかもスティーリアより(外見が)若いとか…
いっけね鼻血が()】