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ゾルディア・ギルディオンさん。
……わあ、オリキャラをこんなに沢山。分かりました。了解です。

side［エレ＝キルシャソータン］

コツリ、靴音を鳴らしながら女の背後へと歩く。
態とらしく出された音に、女は必ず振り返るであろう。

「ねえ、きみがまちをばくはつしちゃった、はんにんだね？」

女は一瞬戸惑ったものの、相手が子どもだと分かると、安心したように……ナイフを振り下ろした。

「……。」

エレは、まるで始めからここに居なかったかのように、消えていた。
いや、女の背後に立っていたのだ。
女が後ろを振り向いた瞬間。この時を待っていたかのように、エレは微笑わらった。
……目が合ったのだ。

「君は、何もできない。
君は、人を殺すことができない。
君は、大切な人を守ることができない。
君は、正義の味方になんて成れない。
そして、君は……悪に相応しくない。」

その瞬間、女はハッと目を見開いた。

「……あれ、私何をしていたんだっけ？」

その場に、エレの姿はもう居なかった。

（……洗脳を解く時、ついでに記憶の方も覗いたが、やはり、そうか……。
お前が女の前で堂々と行ってくれたから、凄く分かりやすかったぞ。）
エレは、矯正な顔を歪ませながら、愉しそうに嗤わらった。

「ははは！愉快極まりないとは、この事だ！……さて、男よ。存分に愉しませてくれよ？」