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side［エルヴィオーナ・トエニ・バーハー］

ギキィーッと、宿の扉が開かれる。客が来たのかと思い、顔を出した瞬間、私は全てを理解した。

「いらっ……では無いな。その……警察が何の御用で？」

「……爆発事故の跡地に、お前が製造していた爆弾の一部が発見されてな、お前が犯人では無いのは分かっているが、一応、詳しく話を聞かせてもらうので、署へと同行願えるか？」

「ああ、それなら全然オーケー。」

そう言って、そのまま警察と一緒に歩いている途中で、道端で倒れている人を発見した。

「あ！人が倒れてる！！」
「なんだって！？」

其処には、ボロボロの格好をした少女が気を失っていた。

「……ふむ。一応、保護はしておこう。それと、此処で倒れていると他の人に迷惑だからな。」
と警察は言って、少女を担いだ。

そんなこんなで、署に着くと、真っ先に個室へと行かされた。
あの少女は救護室に運ばれたらしい。

そして、部屋で私は以下のような事を聞かされた。
「これまで、爆弾を売り渡した所は？」
「えっと……此処と建設業者と北の方の鉱山、それに門番ガードランドの所。ですかね……。あ、そう言えば最近、変な人……身なりは良かったので貴族だったのかな？に、爆弾を売ってくれ。って言われました。」
「その人物の名前は？」
「あー、一応宿に請求書があるんで、それを後で見せますね。」
「わかった。では、これを見て欲しい。」
そう言って、何かの残骸を見せた。
「これが、その爆発の跡に発見された。君はこれをよく知っているんじゃないか？」
「認めたくないが、凄い手に馴染む……。これは自分が創った爆弾だな。」
（はじめから知っていたけどな。）

そう言って、私は書類を取りに一旦宿へと戻った。

［爆弾を購入した犯人を募集します。］