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ゼクト・ディアボロス
「………過去の俺は弱かっただけだ。
だから悪魔の子でありながら、人を愛そう、守ろうとしていた……」
(爆炎を避けられると、今となっては遠い昔の出来事であるが、かつて、ゼクトはあらゆる種族から忌み嫌われる悪魔の子供でありながら、人を信じ、人間の彼女がいて、人を愛し、世界を守ろうとしていた……
当時の彼は他者を殺し蓄積する能力を持ちながら、誰も殺そうとしなかったため、固有の力を開花させる事が出来ず、いつまでも非力で、誰よりも弱い存在だった……)



ゼクト・ディアボロス
「だが、今の俺は違う！！
比類なき力を得た俺にとって過去など邪魔にしかならない！」
(だが、力に取り付かれ、歪み捻れ壊れた彼にとって非力で人を愛していた過去の自分など足枷にしかならないと応える……
ヤミの放った蹴りを容易く右腕で掴み、そのまま相手の脚を掴んだまま、光の失われ、ブラックホールのような底無しと悪意と殺意を秘めた、悪以外の全てが失われた瞳で睨む)



ゼクト・ディアボロス
「弱かった頃の俺もろとも消えて行け！！！」
(ヤミの放つ光に対抗するように、底無しの闇をオーラに変えて周囲の光を蝕みつつ、掴んだ相手の脚を用いて数十m先の倒壊しかけのボロボロのコンクリートの塊となったビル目掛けて勢いよく投げ付け、反撃しようとする)


【あれ？そういえば、ゼクトの放った炎弾はどうされましたか？】

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