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>>13
（紛らわしい事をしてすみません……
　>>12は手早く確認をする用のつもりで、プロフィールは編集済みです。
　ご指摘ありがとうございます！）

>>14
【　in 中央街　/　ハッピーバースディ　】

ハッピーバースディの一日は全て行き当たりばったり。その日の気分により食事の回数や睡眠のタイミングまで不規則に変化するため、あまり褒められた生活習慣とは言えない。ハッピーバースディは『繰り返す』という事を少しばかり苦手に思う。変化の余地のない決まりきったルーティンワークをこなす事の大切さにはまだ気がつけない――退屈さはよく思い知っているのだけれど。
ハッピーバースディは料理が下手だ。特別手先が不器用であるとか、火加減が分からないとか、レシピの『適量』『少々』に翻弄されるだとか、そういうものではない。そもそもハッピーバースディはレシピなんか読まない。『これとこれを組み合わせて、こんな方法で弄くり回して、あれとそれで味付けて、そしたら面白いんじゃないか』という思いつきで食材を加工していく。味見をしながら恐る恐る加減を探るなんて繊細な事は思いつきもしないのだ。ハッピーバースディは料理で遊んでいるのだから。唯一褒められる事と言えば食べ物は残さず胃袋に納める事ぐらいだろうか。
目をひく鮮やかな野菜を片っ端から買い込み、ぽいぽいと手提げに放り込んでいく。赤くて乾いた辛いヤツ、ちょっと酸っぱくて大体甘いオレンジ色の、外側が濃い緑色のイガイガしてる細長いヤツ――見境などない。何を作るか考えてもいない。
このぐらい選んだら十分かと満足して、ふと前を見ると、うろうろと行ったり来たりを繰り返す三つ編みの女性が目に入った。何をそんなに悩んでいるのだろうと首をひねり、興味を引かれるがまま口を開いた。

「どうかしたんですか？　あ、卵買うのに悩んでるの？」

女の子の死角である背後から突然話しかけた形となった。持ち前のよく通る大きな声は思ったより響いて、ああやってしまったかも、と慌てて口を手で塞ぐ。驚かせてしまっただろうか。