オリジナルなりきり掲示板
- Re: 【中文推奨】かみさまのラルム【募集開始】 ( No.17 )
- 日時: 2017/07/21 22:21
- 名前: ろっか (ID: O7xH2wYh)
>>16
【赤の教会/シアン】
「風はいつも同じじゃないでしょ?それでは風に流されて、言葉が攫われてしまうんじゃない?」
シアンは朝から忙しなく動いていた。
朝食にりんごを買いに市場へ行けば、常連さんへのおまけと店主に一つ貰い、二つの綺麗な赤い実を袋に詰めた。
塔への帰り道、赤の幼い少女(に見えるだけで実際は多分自分より年上)に髪を弄らせて欲しい、とのことで長く一切手の加えられていない髪を好きなように弄られて、ところどころに花を指された。
その少女が満足したようで、機嫌良く家路を急いでいた。
ふと、赤の教会前を通った時。どこからともなく誘うような甘い香りがしてきた。
好奇心から香りを辿ると、見知った後ろ姿が見えた。
青の男だと理解して、シアンはくるりと踵を返した。青を好まないシアンは、青を避ける。自分の色は良いのかと問われれば答えはNOに決まっているのに。
けれども、言葉を聞いてしまった。確実な独り言を聞いてしまった。聞くつもりはなかったのだけれど、どこか忍びなくて。
振り返り、もう一度男の背中を見ると、酷く寂しそうに見えた。
彼の座るベンチには、人が一人座れるようなスペースがあって。それが余計に彼の心境を周りの空気が吐露しているようだった。
ふぅと息を吐き、ゆっくり彼の背中に近づいた。
そして冒頭の言葉をかけた。
その隣に座るのはなんだか忍びなくて、彼の背もたれに手をかけ、上から彼の顔を覗き込んだ。背の高い彼でも、椅子に座ればシアンよりも小さい。
「こんにちはミッドナイト。昔の女へ思いでも馳せてたの?」
我らディユー・ラルムは、生まれながらにして誰しも美しい容姿を持つ。が、彼は特に女性を惑わす美貌だった。切れ長の目元に伸びる睫毛はまるで蝶を思わせる。左目元の泣きぼくろは只ならぬ色気を振りまいていて、恋慕の感情も感じたことのないシアンも、至近距離からの瞳には酔い痴れそうだった。
【ヴェールニルちゃんへの声のかけ方を悩んでいたら完全に出遅れたろっかですどうも。という訳でミッドナイトくんに声をかけさせて貰いました。
シアンの性格からして、見知らぬ青のディユー・ラルムには声をかけないかなぁと思ったので勝手に知り合い設定になってしまいましたが、不都合がありましたらすぐに修正致します。】
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