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Re: 【中文推奨】かみさまのラルム【募集開始】 ( No.27 )
日時: 2017/07/24 23:02
名前: ツクリ ◆Z2nUHKhJJ. (ID: 8HxnnnhG)

>>24
【 in 中央街 / ハッピーバースディ】

「三十年……? それって結構……いや、あの。ヴェルってもしかして料理が物凄く苦手だったりする? オムレツが焦げるのは火加減か時間だろうから、確認してみたらいいよ。熱はフライパンから煙があがらないぐらいで、油は満遍なくしいてね。俺も結構ぐちゃぐちゃにしてたよ!」

オムレツはそれほど難易度の高い料理だっただろうか。疑問符を浮かべてヴェールニルを見つめる。悪ふざけで赤く染まったり煮え立ったりした経験はあるものの、三十年作っていて焦げ続けるというのは不思議な発言だった。
ヴェルはちゃんと料理しそうだけどな、と首を傾げる。買い物中の彼女は家庭的に見えて、料理なんか上手そうだと思っていたのだけれど……。
(でも俺が声をかけたとき、凄く慌てて大変そうだったから、ヴェルって結構ドジなのかも?)
全くもって失礼極まりない事を考えながら、彼女のバッグをそっと覗き込む。見せてもらった食材はごく普通のもので、どうやら材料に問題がある訳ではなさそうだった。

「あれ、でも。なんか量が…………」

ヴェールニルはとても大食には見えないが、彼女の買い込んだ食材は女性ひとり分には多すぎるようだった。もちろんハッピーバースディの勘違いで、それが彼女のひとりで食べる量なのかも知れないし、失敗を見越して多めに買ったと言われれば納得できる事ではあるのだけれど。
推測を交え、少しからかうつもりで、にやりと悪い笑顔を浮かべる。振る話題として選ぶのは、とりあえず年頃の――七千才を年頃と表現していいのかは兎も角――男女共通の関心事である恋愛関係だ。ハッピーバースディはあまり興味もないが、そういう話はよく耳にする事でもある。

「もしかして、ヴェルの恋人に作るの? もしそうなら、上手に出来ると良いね!」