オリジナルなりきり掲示板

Re: 【中文推奨】かみさまのラルム【募集開始】 ( No.29 )
日時: 2017/07/25 01:01
名前: ろっか (ID: O7xH2wYh)

>>24

【赤の教会/シアン】



最後の言葉は聞き取れなかった。だがわざわざ聞き返すのもあれかと思ったシアンはそのまま彼の言葉を流した。それこそ柔らかな風に自然と溶け込むように。

「あら、そう?ならどうしようもなく寒くなったら、私も貴方に手を伸ばしても構わないということかな?私は寒いのが嫌いで、貴方が熱いのが苦手だというのなら、存外、私達は相性が良いのかもしれないね。」

小さく笑みを溢して、彼の美しい指先をみつめた。ゆるりとしたその動きはあまりに色っぽくて、色恋沙汰に関わりのないシアンでさえもが官能的に感じた。
ところがシアンは彼が自分に向けた小指と言葉の意味を、理解出来なかった。不思議そうに小首を傾げてシアンにしては珍しく困った表情を見せ、悩んだ挙句差し出された小指に自分の小指を交えさせた。…そう、実のところ、シアンは今まで一度も恋をした事がないために、その様な行為に及んだことはない。知識としてはあるものの、それがどう関連付くのかは全く理解していないのだ。真夜中の話も、正直、単に共に眠るということの様に受け止めている。ここでまさかの新事実だが、容姿に見合ったものであるので見逃して欲しい。

「ふぅん、こんな年端もいかない容姿の私にもそんな風に口説くのね。まぁ実際私も六千は生きているけれども。まぁでもそのうち、奪うかもしれないから、その時はちゃんと教えて頂戴ね。」

柔らかに微笑み、嘘か本当かを見透かすことの出来ない瞳を彼にむけた。

ひらり、と彼の指先から落ちた花を、慌てて拾いあげた。が、何故自分がそうしたのか、シアンは自分でもわからなかった。
どうした?この花はもう先がない。もう終わっている。あの人と同じだ、もう戻らない。拾う必要などない、無意味だろう。
わかっているのに身体が動かない。冷や汗が首筋を伝う。ほんの数秒して、シアンの動きは再開した。

「そ、うね。」

そうしてゆっくり振り返り、手のひらから花を溢してミッドナイトを見た。

「私、貴方のこと勘違いしてたかもしれないわ。もっと熱烈な人かと思っていたけど、案外淡白なのね。…ああ、今の言い方だとなんか失礼ね…うーん、悪い意味ではないの。寧ろ良い意味なんだけど…まぁ私、貴方のこと気に入ったわ。」




【ぬあぁぁぁぁぁ安定しないぃぃぃぃぃダメだこれは。
お客様増えてきましたね!!!これは素敵な物語がもんの凄い素敵(語彙力)になる予感!!!】