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Re: 【中文推奨】かみさまのラルム【募集開始】 ( No.51 )
日時: 2017/10/31 22:51
名前: ゆきしま ◆BV.fqgxxRU (ID: DxncmFYg)

>>50

 自分の横を通り過ぎて、自分より少し前に立った彼は自分の言葉を復唱、肯定はしたものの、彼ははっきりと、一番は春だと言った。

「……………………そう。」

不満に思ったのではない、理解ができなかったのではない。ただ、ひたすらに眩しかったのだ。言葉が出ない。何を考えていたのかも思い出せはしない。そうだ、私、私って何があるのかしら。人並みに幸せも楽しみも味わってきたと思う。でも、私にとってはどれが一等輝いているのかしら。だって、いつでも幸せの横に、楽しみの横に、灰色のものが、雨の前の雲が見え隠れしていたというのに。私、彼のようにはっきりと冬が好きだって言えるのかしら。まだ、あの人と共に眠りに落ちたこともないのに。

「素敵ですね。秋が終わって冬が過ぎた時の貴方を見てみたいわ。それまでに貴方を忘れないようにいるから、春になったらまたここに来て、今度はお茶でもしましょう。ゆっくりすぎる春の時間を、春が好きな貴方と楽しみたいの。」

ああ、それでも。いくら眩しくても、目を瞑り続けられるわけはない。ラルム(なみだ)はきっと、悲しいものだから、光に惹かれるの。私も、光の涙でありたい。春の貴方を見て、きっと私は幸福感に包まれるの。その時、少しでも、私の近くに漂う灰色の雲が、晴れればいいのに。

 (それは、寂しいことか、嬉しいことかは、私にはわからないけれど。)


>>ALL

【ミッドナイト/青の湖】

 肌が痛い、冷たさで眉毛が凍り、瞬きのたびに痛みが走る。生まれた時と同じだ。いや、生まれてきた時よりは随分暖かいのかもしれない。自分の白い肌が氷柱の森の寒さに貫かれたときは、身体中を巨大なんいかに殴られていたかのようだった。そして、その絶望的な寒さの中で見たあの――――

 (もうあの氷柱には二度と会えない。いつ、どこの誰が折ってしまったのかは分からない。それでも、私は。)

もう一度あの姿を、鏡のように生まれたての自分を写したあの巨大な氷柱を。

「叶うわけなんて、億が一でも有り得ないのに。」

ミッドナイト、自分の名前だ。皆がランタンで消してしまうあの夜の暗さの私である。私を愛してくれるのは、あの氷柱とあの女だけだ。私が真に愛しているのも。真夜中ミッドナイトをミッドナイトが歩いた。その髪は、爪は、瞳は空と同じ色に染まっている。

「私を誰か見つけてご覧よ。真夜中ワタシに隠れた私を。」