オリジナルなりきり掲示板

Re: 【中文推奨】かみさまのラルム【参加者募集】 ( No.62 )
日時: 2018/01/25 00:50
名前: ゆきしま ◆BV.fqgxxRU (ID: Q8MrRCmf)

>>61

【青の氷原/ミッドナイト】

「おや、私を知ってくれているのかい。この島の貿易の要を任されている子に覚えられているなんて、私も有名になったのかな。それとも、昔に誰かのキティでも奪ってしまったのか。まあ、どちらにせよ、改めて自己紹介をしよう。私はミッドナイト、真夜中のワタシだよ。」

たしかに自分の名前を読んだ彼はしかし、名を名乗ったあとに、はじめましてとつけた。自分よりも頭一個分は小さい彼は、きっと自分の噂を知っているのであろう。自分自身の噂が、自分自身に届かないわけがない。“氷柱狂いの真夜中”。それが私の噂の詰まるところだった。だからこうして、彼も現在この氷原に残っている氷柱達の状況を教えてくれたのだろうし。きっと、俯く彼と、それを眺める私の間にあるのは価値観の相違だ。私を理解できないが故に、私にかけていい言葉が見つからない。初対面なのだから、そんなことは気にしなくてもいいというのに。理解されないのは常であるし、自分が可笑しいのは重々承知の上だ。いまさら、異議を申し立てられても、笑って返せるだけの冷静さはあるつもりだ。

「…………そうだね、監督者の君が言うのだから、間違いはないだろう。今日は大人しく君の誘いに乗ろうかな。こんな寒い日に一人は寂しいからね。きっと君とは帰る場所は一緒だろうし。ね、ゼフィール。」

雪こそ被っているものの、彼の無造作ながらも美しい髪は、爪は、宝石のように輝く瞳は、西の風。そう、紛れもなくゼフィール。青の塔のラルムの色だった。

「君との思い出を作ろうか。冷たい私を暖炉のような暖かさで包んでおくれ。お話をしよう。他愛もないお話をね。」

【そう言ってくださると嬉しいです。】