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- Re: 【一周年!】かみさまのラルム【参加者募集】 ( No.91 )
- 日時: 2018/07/15 19:36
- 名前: ゆきしま ◆BV.fqgxxRU (ID: ejYHSi8p)
>>89
【レッド/図書館】
「私がお堅いんじゃない、お前が不真面目すぎるだけだ。少なくともお前は上に立つものだ。この図書館にはリーダーシップについての本は置いてないらしいな。」
額を右手で押さえ、嘆息する。何百年ぶりに会ってもこのやりとりだけは変わらないらしい。真面目であろうとする自分と、真面目であろうなんて思ったことなんてないんだろうというサラテリとの間では、こうした会話はもはや定型文である。
のっそりと起き上がるサラテリにもう一度ため息を付けば、サラテリから珍しいとの声。確かに赤の塔の管理人として、赤の住人には惜しみない愛を送っているが、他の塔の人間は把握しきれていない。故に、他の塔でラルムが生まれても、生まれてから少し経ったあとに知ることが多い。今日の青の塔の所属になるであろう彼の誕生をこうして早く知ったのは、自分の朝食を探す旅の副産物にすぎない(そもそも、目当ての朝食は得られていない。空腹の時に図書館にいると無性に疲れるのはなぜだろう。)。
「偶然と、気まぐれからだよ。まあ、それを縁というのならそうなのだろう。赤の塔の愛し子でさえ、私が命名の時に立ち会うのは少ないからね。他の塔の子らの命名に立ち会うなんて数えるくらいしかない。それだけでも彼に希少価値がつくのではないか。」
僅かに微笑みながら、レッドは言った。そも自分自身に価値がないのだから、あの新しい子に価値が付くことはないのだろうけれど。と自分の言葉に心の中で異議を申し立てれば、嫌に虚しくなったので、サラテリの言葉に意識を向けた。
「私より先に階段を下り始めてたのだから、迷ってはいないだろう。ほら、早く準備をし給え。まずはその情けない髪の毛を整えるところからだ。手伝ってやるからこちらへ来い。」
レッドは近くの棚を遠慮もなく開けて、櫛を取り出した。
「ほら、早く。」
【ブライトシーくんがもうすぐ固まりそうという判断から本編をとりあえず進めてみました。】
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