オリジナルなりきり掲示板
- Stories of Andalsia ( No.2 )
- 日時: 2017/08/21 14:32
- 名前: 流沢藍蓮 (ID: GfAStKpr)
アンダルシア魔道原則
(すみません、長いです)
a 魔法素関連
1 この世界には魔法素と呼ばれる、意思を持たないエネルギー粒子が無数に飛び交っている。それは、ある異種族(イデュールの民)以外の目には見えず、通常は人々に認識されないし、ただそこにあるというだけで、別段、人に害を及ぼすものではない。
2 魔法素には、それぞれ関与できる事象が異なる一団、通称「属性」がある。魔導士は魔法素を組めないと話にならないが、個人の適性によって、どの「属性」の魔法素が組めるかが大きく異なる。
たとえば「火」の魔導士は「火」の魔法素を組んで火に関する事象を起こせるが、それ以外の魔法素は少ししか扱えない。
とはいえ魔法素の基本は同じで、「属性」はそれにわずかに付与された「特性」みたいなものだから、「火」の魔導士でも、弱い事象ならば「水」や「風」も操れる。
3 この世界には、「反魔法素」と呼ばれる、魔法素よりも大きい、意思を持たないエネルギー粒子がややまばらに飛び交っている。反魔法素には魔法素でつくられた術式そのものを破壊し、ときにはその術者にさえ影響をもたらすことがある。
4 反魔法素は凡人はおろか通常の魔導士でさえ操れないが、操れる者もいるにはいる。彼らは「破術師」と呼ばれ、その存在は非常に貴重である。反魔法素を使えば、呪いの類はもちろん、攻撃魔法や補助・妨害、離脱・移動魔法、発動前の、まだ魔法素を組んだだけで破壊していない魔法すら壊せる。
しかし「破術師」は破術にのみ特化しており、魔法は一切使えない。
5 この世界には、「原初魔法素」と呼ばれる、魔法素と反魔法素の中間ぐらいの大きさの魔法素が存在する。それは、何の属性にも染まっていない魔法素のことで、「属性による事象(発火、突風、落雷など)」が起こせない代わりに、集まることで力を成す。
要は、目に見えぬ拳で殴ったり、目に見えぬ壁で攻撃を受け止めたり、などということが可能。ただし、どれも通常の魔法素に比べると威力が劣るが、その術式は決して破術では破壊できない点が特徴。
6 「原初魔法素」使いは「無属性魔導士」と呼ばれる。属性の一切こもっていない「力の球」などで攻撃をされると対処が難しいため、割と応用範囲は広い。「破術師」ほど稀少ではないが、これを使える者は少ない。無属性魔法は破術での打ち消しができないが、消費魔力が多めの上に、属性魔法よりも威力が劣るので何とも言えない。
結論;三つの魔法素は、どっちもどっちの能力である。
b 魔導士関連
1 この世界で言う「魔導士」とは、無数に飛び交う魔法素を才能で特定の形に組み、それを破壊することで、空間をゆがませたりひずみを加えたりして高エネルギー体である魔法素に働きかけ、何らかの事象を引き起こす人々のこと。魔法素を組み、破壊することそのものが「魔法」と呼ばれる。
2 この世界で言う「魔力」とは「魔法素を組める力」のこと。これは運動すれば体力が減るのと同じで、魔法を使えば魔力が減る。体力が減れば身体的に疲れるが、魔力が減れば精神的に疲れる。
3 魔力には人によって「個性」があり、それぞれで違う。色みたいなものだろうか。見える人には見えるそれは、魔導士の数だけ「個性」の「色」が存在する。
4 「魔力」があっても魔法を使えない、つまり「魔法素は組めるが破壊して事象を起こせない」人もいる。わかりやすくたとえれば、RPGなどで、「MPは無駄にあるけどスキルを覚えていない!」みたいなこと。「魔法素の破壊(魔法素で組んだものの破壊)も才能なので、あとから身に着けることは不可能である。
ちなみに「イデュールの民」では魔法素破壊のみできる人もいる(要は、人の術式の乗っ取り、まんま利用)が、それはごく少数である。
5 ちなみに。あまりいないが、中には「全属性使える」魔導士もいる。しかし、その代わり、万能であるがゆえにすべてを完全にはマスターできない。
6 魔法素は目に見えず、普通は触れられないため、感覚的に組まれる。慣れぬ者は頭の中で式を組んでから術を使うが、慣れた者は頭の中で式を組まなくとも、無意識に術を使える。
魔導士として大切なのは理論ではなく、才能と勘と経験である。理論だけでは魔導士には決してなれない。
c 魔法関連
1 魔法素を組む方法は個人によって異なるが、「詠唱」として言葉に出して行う者が多い。頭の中の考えがバラバラだとできる式もおかしくなるが、言葉に出すことによって、考えに指向性を持たせて正確な式を作る。
詠唱の言葉はその人のアドリブで構わないし、技名をつけるのも勝手なので、特にそのあたりに決まりはない。技や詠唱=人それぞれ、と言ったところか。
2 慣れた人は、イメージだけで魔法素を組むことができる。また、使う魔法によっては図形を描いた方がいいものもある。
汎用性の高い移動魔法「テレポート」はその典型で、「アドリブの魔法陣」を移動先に描くなり刻むなりして「始動語(アドリブ)」を唱え、移動先を頭の中に思い浮かべるか直接言うことで発動する。これは「アドリブの魔法陣(あらかじめ自分用の図形を作っておく)」が移動先になければ発動しない。始動語だけでは意味がないのだ。
3 (2に関連して)
なぜ「アドリブの魔法陣(以降、魔法陣と呼ぶ)」が移動先に必要なのか説明する。
まず、才能ある者(魔導士)が魔力を込めて魔法陣やらなんやらを描くと、描かれた”それ”にも魔力が宿る。魔導士は自分の魔力の「色」をしっかりと見分けられる。その状態で式(テレポート)を発動させると、「自分の魔力のこもった」図形が灯台の光のように術者を導き、それに導かれて術者は移動できる。
ちなみに。その「図形」も破術での破壊が可能。「個人の魔力のこもったもの」も反魔法素による破壊対象となる。(テレポートに使われるのは原初魔法素だが、術者の魔力≒魔法素がそれと混ざるため、反魔法素での破壊が可能になる。
4 「テレポート」使用者が移動先に配置する図形は「テレポートポイント」と呼ばれる。魔導士の中には、自分の「図形」を教えて、同じポイントを複数人で使うこともあるようだ。
「テレポートポイント」は、悪意ある第三者に真似されないよう、複雑なものであった方が良い。
d 特殊職関連
1 特珠職業「魔素使」は、魔法素を武器や盾として実体化させて戦うが、それに使われる魔法素は原初魔法素である。要は、無属性魔導士の派生職。魔素使は破術師並みに人数が少ない。
実体化させた武器や盾は、本人の意思によって、あるいは本人の意識の消滅によって消えてしまう。
2 人形使は対象物(人形)に魔法素を込めることでそれを動かす。しかし魔法素というものは、一定の所に留まらずに周囲に拡散しようと動くので、長期間魔法素を閉じ込めることは不可能。
ただし、「黄昏の主(死の神のこと)」に頼めば永久に閉じ込められるし、人形に意思を与えることもできる。しかし、その代償として術者は、2年の寿命を失う。
3 描いた絵を実体化させることができる「絵使」は、筆に魔法素を込めて使う。魔法素そのものは単なるエネルギー体に過ぎないので、才能ある者ならば「永久実体化」が可能となる。魔法素そのものに意思はないが知性はあるので、描いた絵を読み取ることを可能とする。
自分の描いた絵だけではなく、他人の描いた絵や印刷物まで実体化できる「絵心師(えしんし)」はその手に魔法素がこもる。これもまた単なる才能であるが、「絵使」に比べると「絵心師」は圧倒的に少ない。
4 特定の石を特定の形に並べて術を行う貴石占術師は昔からある職業である。彼らは特別な、魔法素のこもりやすい石を決められた図形に並べることで、相乗、打ち消しなどの作用を起こして、それで空気中や水中にある魔法素を操り、術とする。詠唱はないものが多く、メインの所業は「石で図形を描くこと」である。
彼らの描いた図形は「陣」と呼ばれ、「回復の陣」「封じの陣」「隠匿の陣」など多様である。
彼らは動くよりも、座して罠を張り、相手を待ち構えることが得意である。つまり、とっさの事態への対応は難しいため、常に先を読んで行動する必要がある。
5 死霊術師は冥界に働きかけ、死霊を呼び出して使役したり、悪霊を撃破したりする。彼らは術の構成的に「魔導体質」と「召喚体質」の両方が必要なため、数は多くない。死霊術師は「黄昏の主(死の神のこと)」に五年の命をささげることで、死者蘇生すら可能とする。(注;本編で死者蘇生を頻繁に行わないこと)
e 神話関連
1 この世界「アンダルシア」は、主に五つの「界」に分けられる。
神々の住まう「天界」、人間たちの住まう「地上界」、死者たちの眠る「冥界」、堕ちた者たちの地獄「魔界」、地上界と二重写しの「精霊界」。
召喚師と呼ばれる者たちは異界の存在に魔法素を通して働きかけて地上界へ呼び出すが、彼らが働きかけられるのは展開と精霊界、魔界のみであり、冥界からは呼び出せない。
2 天界には神々が住む。主神アンダルシャが天界の守護神である。天界の神々は冥界、精霊界を除くすべての世界に行き来できるが、ほとんどの神は天界から出ず、言ってもせいぜい地上界どまりである。
地上界によく現れる「物好き」な神としては、闇神ヴァイルハイネン、戦神ゼウデラ、運命神フォーチュンなどが挙げられる。
3 精霊界は、位置としては地上界と同じ位置にあり重なってはいるが、決して地上界とは交わらぬ、原初の地上界を模した二重写しの世界である。そこは地上界と二重写しの世界でありながら、召喚師を通じなければ互いを意識できない。
4 冥界、別名霊界は、アンダルシャの兄神、冥王ネイロンが統べる。そこは死者の魂の行くところであり、死者はそこで一定の時を過ごしたのち、新たな魂へと生まれ変わる。
死んだ神々もここに来るが、彼らは生まれ変わらず、明快にて残りわずかな魂を燃やし尽くして、永遠に消滅する。
ネイロンの役割は、死んだ人間を裁き、どの世界に生まれ変わらせるかを決めること。また、世界のバランスを司り、善悪のバランスがどちらか一方に傾いた場合、もう一方を攻撃して均すという役割もある。
5 堕ちた者たちの地獄すなわち魔界である。ここの住人の多くは、展開や地上界で悪事を働きすぎたがために、ネイロンの采配によって堕とされた者たちである。
この世界に最初から住まうものは「悪魔」と呼ばれる。
f 召喚・契約関連
1 召喚師は魔導士とは異なる体質を持つ。普通に暮らしている人は他の「界」のことを感知することができないが、彼らは生まれつきそれを感知し、望めばそこに住まうもののことを知ることができる。これを「召喚体質」と呼ぶ。
2 召喚を行うには、異界を知り、それに働きかける生まれつきの力を使って各「界」に呼びかける。強い神や悪魔、霊や精霊になるほど沢山の言葉を重ねて呼びかけなければならないが、一度地上に「喚んだ」ときには人間側に主導権が渡る。ただし、呼びかけに応えるかは人外側の勝手である。
「召喚体質」のある者は異界の存在からすると灯台のように輝いて見えるので、呼んでもいないのに勝手に来ることも。その場合、人間側に強制力はない。
3 召喚師は異界の存在を使役して戦う。すなわち原点は他力本願である。何を召喚できるかは呼びかける「界」と呼び掛けの長さ、間に挟んだ言葉によって異なる。
例;闇神ヴァイルハイネン(天界)の召喚呪文(一部アドリブOK)
「(1)極夜司る(2)闇呼ぶ鴉、(3)風の体現者、(4)異界の渡し守よ。今、(5)卑小なる地上界のヒトの子の 声に応え、(6)彼方なる暗黒より その姿を現し給え」
解説;(1)=「闇」という属性の決まり文句
(2)=ヴァイルハイネンの眷族
(3)=彼の性格(気まぐれ)
(4)=彼の性質(よく世界を渡る)
(5)=呼び出し主の立場
(6)=彼の住まうところ
あとはアドリブ
4 神も悪魔も精霊も死者も。一定の条件が整えば、人間と契約し、その力を貸し与えることができる。契約の方法はそれぞれ違い、あらゆる決定権は人間でない側にあることがほとんどである。
ちなみに。「召喚」と「契約」は似て非なるものである。
5 神や悪魔、精霊は気まぐれに人間と契ることがある。(ときには逆、あるいは相互もある)これを「契約」と呼ぶ。
「契約」は召喚ほどの強制力はないため、互いに信頼し合っていることが大切である。(人間の上位に当たる存在から契約を迫ってきた場合、信頼がなくとも契約できる)
g「力」関連
1 人間の力には「魔力」「体力」「生命力」の三つがある。わかりやすくたとえてみよう。
ここに一つの器があるとする。その真ん中には仕切りがあり、左右それぞれ別の液体が満たされているとする。このうちの片方が「魔力」、もう片方が「体力」、器そのものが「生命力」である。
この中で「魔力」が減って(使われて)も、仕切りがあるため「体力」は減らない。その逆もしかり。ただし、人によって「魔力」と「体力」の配分は異なる。つまり、仕切りが偏っていることがある。
しかし、「生命力」、つまり器そのものが削れたり欠けたりすれば、「魔力」も「体力」も、満たすことのできる絶対量が必然的に減る。いくら「液体」があろうとも、「器」が小さければあふれるばかりで、全てを収めることはできないのだから。
「生命力」すなわち「生きる力」である。だから、これがなくなれば人は死ぬ。「死」はいわば、「器が砕ける」ことである。
2 「ヒトの身に余る力」を生まれながらに持つ者たちがいる。彼らの場合、「器」から溢れそうになった「力」が、すさまじい表面張力でかろうじて溢れずにいる、というような状況に近い。そういった人の場合、ほとんどは、「器」に満たされているのは強酸性の液体で、多大なる力を約束する代わりに、「器」そのものをも溶かしていく。つまり、長生きできない。
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