ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作小説、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

>>86 わーい！ありがとうございます！

「ボス、カップ下げますね」

立派な椅子に座り書類をさばいているボスのわきに控えていたコーネリアはタイミングを見計らい空になったティーカップを素早くさげる。
短く曖昧な返事をするボス。随分と集中しているらしくコーネリアは誇らしい気持ちになる。
自分は最高のボスに仕えている、そのことが彼女の誇りであり心からの幸せだった。
じーんと熱くなる胸、涙ぐむ瞳。幸せに漬かっていると額に衝撃を受けた。

「は…！、あ、どこかいくんですか」

いつの間にか立ち上がったボスは出来上がった書類の一部で私の額を小突き私を現実に引き戻す。
無言で扉に近づいていく背中を見ながらコーネリアは首を傾げた。
書類はまだ半分ほど残っている。ボスは自由だ。そして聡明だ。

パタンと扉が閉まる音がしてボスがどこかに行ってしまった。
側近のコーネリアは慌ててついていこうとしたが受け取った書類、机の書類を見て察した。
つまり『お前が部下から書類を受け取り、片づけておけ』と。

ふぅ、と一息つくとこれからバタバタと来るであろう部下たちを一人部屋で待つため自分用の紅茶を入れ始めた。



おっさんボス格好良い地位ですよねええ…！