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Re: 【日常・恋愛】妖蓮町の日常茶飯事【なり開始/中文/募集中】 ( No.54 )
日時: 2017/10/26 00:21
名前: 流沢藍蓮 (ID: GfAStKpr)

>>53
【風恣/酒屋前→妖蓮商店街】

「茶屋? いいねぇ。何食べようかなぁ!」

 朱楽の口にした様々なお菓子を頭の中で想像し、風恣は本当にお腹がすいてきた。
 彼は甘いものが大好きなのだ。甘いものを食べている時が彼の至福の時間なのだ。
 辛いものも酸っぱいものもいけなくはないけれど、彼はそれでも、甘いものが一番であった。
 そうと決まったら早速茶屋に行きたい風恣は、朱楽の服の袖を引っ張った。

「じゃ、早く行こう、行こう!」

 はしゃぐ彼の背中に、突如鴉天狗の漆黒の翼が出現した。彼はそれには全く気付かずに、いつものノリで空を飛んで商店街を目指す。
 が、途中で朱楽は飛べないということを思い出したようだった。慌ててカーブして戻ってくると、彼の呆れたような顔がそこにあった。
 風恣は地上まで降りてくると、困ったような顔をして笑った。

「あはは、ごめんごめん! 空飛べるの僕だけだったよね! 一緒に行くのに完全に置いてけぼりにして本当にごめん!」

 それだけ、朱楽とともにご飯を食べに行くのが、彼は楽しみだったのだ。
 今度こそ、下手に飛んでは行かない。
 彼は元気よく小走りになって先へ行きながらも、少し先へ行っては朱楽が追い着くのを待ち、また少し先へ行く、ということを繰り返した。
 彼は今、鬼ごっこをしているような気分であった。
 まあ彼が本気になったら、誰も捕まえられるわけがないけれど。