オリジナルなりきり掲示板
- Re: 【日常・恋愛】妖蓮町の日常茶飯事【なり開始/中文/募集中】 ( No.77 )
- 日時: 2017/10/30 22:44
- 名前: 甘茶蔓 (ID: BjWvuHd0)
- 参照: 平仮名から漢字になりました、あまちゃづるです
【>>パンダ様
「多福ちゃん」呼び素敵です! 勿論よろしいです!!←
ありがとう御座います! 此方こそ、お相手よろしくお願いします( ̄▽ ̄*)ゞ】
【 >>59 妖蓮商店街にて/多福 】
碧瑶の此方を振り返る動作に合わせ、彼女の美しい黒髪がさらりと流れる。帽子の広いつばが影を落としていても、その艶やかな髪の魅力は微塵も損なわれてはいない。攻撃性を感じる程の日差しが注ぐ中、普段よりも少し弱々しい表情を浮かべた彼女の儚い佇まいの美しさが際立つようで、多福は感動を覚えた。その瞬間、碧瑶が輝くような笑顔を多福へ向ける。
(……ありがとう御座います……!!)
多福はしみじみと天を仰ぎたい気持ちになった。もちろん其処には日傘の裏地しかないし、話に応じてくれた碧瑶に対しても失礼なので実際にはぐっと堪える。もしも日傘と手拭いで両手が塞がっていなければ、今ごろ多福は碧瑶へ向けて合掌ぐらいはしていたかも分からない。
「熱中症、突然カーッとなってぐらぐら来るらしいですよ! 何だかこう、音の感じが既に怖い! そうですね~、夏も終わりの方とは言え、まだまだ気は抜けませんよね……」
身体は頑丈な方であると自負する多福ではあるけれど、抵抗力とは関係がない熱中症までは流石にどうとも出来ない。というか、どうにか出来たら最早生物の枠を超えている……果たして妖怪を普通の生物と同列に並べて良いのかは悩ましい部分ではあるけれど。
「あっ、私も丁度、今から鰻屋さんに行こうと思っていたんです! これって運命でしょうかっ?」
もちろん単なる偶然であるのだが、興奮そのまま、両の拳を胸の前で握り締めた多福は碧瑶へ向けて何度も大きく頷く。
不安げな表情を浮かべている碧瑶は、まさか多福が断ると思っているのだろうか。他ならぬ彼女からの誘いを多福が嬉しがらない訳がない、と熱弁をふるう代わりに多福は力強く肯定の言葉を返す。
「是非ご一緒したいです!!」
そこでようやく日傘が傾いている事に気が付き、多福は照れ笑いを浮かべて胸元の拳を下ろした。
「あのあの、私、商店街の近くに鰻屋さんを一軒知っているんですが……お昼の場所はそこでどうでしょうか?」
今度は多福が碧瑶を見つめる番である。藍電気石を思わせる色、人間のそれとは違う瞳孔、不思議で綺麗な彼女の目を見つめていると、晴れ晴れと空を仰いで何かに感謝を伝えたいような気持ちになる。早くも本日二回目の衝動と碧瑶に対する礼儀との間での葛藤をどうにか内面に押し止めながら、けれど隠し事が不得意であるが故表情までを繕う事は出来ず、結果多福は場面にそぐわない神妙な顔付きで碧瑶の返答を待つ事となった。
総合掲示板
小説投稿掲示板
イラスト投稿掲示板
過去ログ倉庫
その他掲示板
スポンサード リンク