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Re: 【日常・恋愛】妖蓮町の日常茶飯事【なり開始/中文/募集中】 ( No.78 )
日時: 2017/10/30 20:16
名前: 流沢藍蓮 (ID: GfAStKpr)

>>72 唯様
 いえいえ。間違えられたのは初めてではないですし、別に気にしてはおりませんよ。】

>>72>>74>>76/風恣:茶屋】

 マフラーに見えたキタキツネが実は凶暴だと聞いて、噛まれたくはない風恣は少し距離を取った。彼としてはこの優しげなひとの近くに寄って色々と話したくはあったのだが、噛まれるとあっては仕方ない。
 しかしそのすぐ後に「冗談ですよ」との声がしたのでなんだぁと彼は肩を落とした。すると興味が湧いてくるのが好奇心旺盛な彼のさが。今度は恐る恐る近づいて、紫蘭に上目遣いで問うた。

「ね、ね、触ってみてもいい?」

 真っ白でマフラーみたいにふわふわしたそれは、とても可愛く見えたから。
 どこまでも無垢で澄んだ瞳で、キタキツネをじっと見つめた。

 そのあと朱楽は「同行する」と言ってくれた。風恣はとても嬉しくなった。
 彼はひとりが嫌いだったから。一人が、独りが、嫌いだったから。
 気が付いたら彼の周囲には両親がいなくて、誰も周りにいないままで時を過ごした。
 今の彼はひとりではないけれど、その時期のことは何よりも嫌いだった。
 彼は朱楽の言葉を聞いて、満面の笑みを浮かべた。

「やったやったぁ! みんな一緒、みんな一緒だよ!」

 無邪気に笑う。
 その後の朱楽の謝る声に、結果オーライだから気にしないでと言って、そこではたと気が付いた。
 甘味処では昼食にはならない。
 だから彼は提案した。今は暑い季節だ、ならば?

「そうだそうだ、ねぇね、お蕎麦食べに行こうよ!」

 笊蕎麦ざるそばを食べてみんなで涼もう。彼はそんなことを考えていた。


【蕎麦屋さん追加してもよかったでしょうか。】