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Re: 【日常・恋愛】妖蓮町の日常茶飯事【なり開始/中文/募集中】 ( No.96 )
日時: 2017/11/10 21:57
名前: 甘茶蔓 (ID: 2B8Mhr2b)

【>>パンダ様
 返信の速度は私も相当遅いので、本当お気になさらず……! まったり進行が性に合っているのでむしろ嬉しかったりします← 私も度々返信が遅れる場合が出てくると思いますが、よろしくお願い致します(・ω・`=)ゞ】


 【 >>90 妖蓮商店街⇒商店街付近の鰻屋にて/多福 】

「はい! 気を付けますね。碧瑶さんも!」

 自分の事を心配してくれている碧瑶の言葉、じ~んとあたたかい気持ちが多福の胸を満たす。言葉を返す多福の表情がニマニマと緩んだ。
 抱き締めてくれた彼女の背中に腕を回していいものか否か悶々としていると、間もなく碧瑶は多福から離れる。申し訳なさそうな態度の彼女に対して、慌てて「何も気にしないでください」とぶんぶん首を振った。謝られる事は何もないどころか、感謝の意を表したいぐらいである。
(この場面で『ありがとうございます』って変かなあ? うーむ……)

「鰻は贅沢品ですからお財布に優しいとは言えませんけど……でも美味しいお店ですよ! 碧瑶さんとご一緒出来て嬉しいです!」

 無邪気な笑顔の碧瑶に満面の笑みを返し、握られた両手をしっかりと握り返す。多福を安心させるような言葉に、(大人だ! 格好いい!)と謎の感動を覚えながら。
 多福は道を案内するため一歩前に出た。


 カラカラと引き扉を開けて、覗く店内はまばらに人が入り始めている。日傘は折り畳んで傘立てに入れる。昼と言えども少し早めの時間帯であるので、数人掛けのテーブルも待たずに座る事が出来た。
 掛け時計を確認すると、昼休みはまだ十分な時間がある。今日は八百屋の主人の奥さんも店に居るから気にせずゆっくり休んでおいでと送り出された事を思い出し、もう暫くのんびり出来る事に安堵した。もちろん働くのは嫌いではないし好きだけれど、休みの時間の方はもっと好きであるのが人情というものだ。

「すぐ座れて良かったです! ええっと……」

 店員が運んできたお冷やで喉を潤し、お品書きを眺めて注文を考える。
(うな重と~、あっお新香も付けて貰って、サラダも別で頼もうかな? 串焼きも美味しいんだよね……でもあんまり食べると午後動くのが大変かも……)
 眉間に皺を寄せながら悩み抜く事暫し、多福はやっと碧瑶の方を向く。


「えっと、私は普通のうな重とサラダにします。ふふふ、何を隠そう今年初鰻です! あ、碧瑶さんは鰻よく食べられるんですか?」