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Re: 白と黒の戦争【戦闘】 ( No.128 )
日時: 2018/01/13 16:21
名前: たま (ID: Upyg7XTf)

「憐!? あ、アンタ……なにしとんのやッ!」

 殴られる憐、否005を見て環は怒気を解放させる。
 守るべき子供に手を上げた。それだけではなく、元々見知っていた憐に対するまるで物とでもいうような言動と行動に、環は我慢する事が出来なかった。
 今ならば、目の前にいる奴も油断をしている。やるならば、今しかないと今まさに環の持つ短剣が抜かれようとしたその時、隣から風が吹いた。
 一瞬理解が追い付かなかったが、すぐ隣を見てみると先ほどまでいた筈の麗狐がいない。

「っ! 麗狐!!」

 思わず呼び捨てになるのも構わず叫ぶ。彼女はもう研究員を切りつけていた。
 しかし、一度頭が真っ白になったからか。先ほどより環は周りを見る余裕が出来た。
 一先ず麗狐の腕をつかみ、そして切り付けられたことにより気の緩んでいる男を急いで手持ちの縄で確保する。先ほどまでの激情に燃えていた環とは違う、『副大将としての』環の冷静な行動だった。

「麗狐、こいつを殺すんはちょいとまちぃ。
 おい、アンタ。このまま逃げられると思んなや。本陣に帰った時じっくりと話聞いたる」

 なぜ男を切りつけたのかは不明だが、気の立っている麗狐に落ち着くようたくす。その際、心が落ち着く様に自身の能力を使うのも忘れない。
 “まだ”この男を殺す訳にはいかない。聞きたい事は山ほどあるのだから。
 しかし抑えきれない殺気を含めた冷たい目で男を睨み、一先ず男を置いて環は足早に殴られぼろぼろになった憐の元へ駆け寄った。

「憐、憐! 大丈夫か」

 ありったけの能力を憐へと捧げる。少しずつじわりじわりと回復してきているが、今日の分はこれが限界だろうと、環は憐を抱き上げる。一先ず本陣へ帰ろうとしたのだ。
 しかし、その時憐の腕には注射痕の様なものがいくつもある。足にはまだ新しい暴力跡が……。

「……ックソッたれ」

 環はそう呟かずにはいられなかった。しかし、ここで取り乱す訳にはいかない。あの研究員の仲間がここにいるかもしれない。

「憐、お前はもう少しねときぃ」

 環は能力を駆使し、憐を眠りへといざなった。そして、麗狐へ振り向いて

「麗狐ちゃん。俺はこの男連れてくさかい、ちょっとこの子おぶってついてきてくれんか? 頼む」

 その目はいつもの人の好い環の目だけではなく、白軍の副大将として怪しいものは放ってはおけないという使命感に溢れた目だった。




【あ、あー。なんか違う気がする。あかん、変。……にしても研究員クズだなぁ
 良多等勝さん?の件はまだスレ主さんから返信貰ってないので保留としてはどうでしょう…。あと、もしOK貰った場合、良多等勝の団に入っている005くんの対応が変わってきてしまいそう……環さんの目的があれなんで…】