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「カジノって広いな～」

私はそう言って辺りを見回した。
みんな、ポーカー･･･だったっけ？
ゲームをしたりしている。

「私も何かしてみたいな～♪そうだ！あれやってみよう」

私が見つけたのはいたってシンプルそうなゲーム。
それは、男の人がどちらかの手にコインを持っている。私はそれを当てるだけだ。
どうやらこのあたりのゲームは初心者向けのものが集まってるらしい。

「よーし！お金を稼いでたっくさん洋服買おーっと！」

そのころのアロン

『裏取引か･･･？』

僕はいったん席を離れ、メモを読んだ。
メモには地図が書いてあった。
もしかして、ここが裏取引の会場なのかもしれない。
すると、

「やった～♪私って天才～♪」

と、聞きなれた声がした。

「すごいね。お嬢ちゃん俺の手の中にあるコインを連続で当てるなんてな」
「うん！今日は私のカンが働いてるからね♪」

他のカジノの客に囲まれ、あの馬鹿らしい喋り方をしているのは･･･まさか･･･サンディ？

「お嬢ちゃんはひとりかい？」
「うん！本当は連れがいたんだけど、デート中に置いていかれちゃって･･･」
「そうかいそうかい」

僕を恋人みたいに言うな。
･･･っていうかなんでここに？
お願いだ。アイツがサンディじゃない人であるようにしてくれ･･･
もしも、サンディならば、このまま外にでて先に帰ってくれ･･･

「困ったな･･･あれで変装のつもりなのか？」

とりあえず、今はアイツがサンディだということを信じないで、いったん依頼人の所に行ってみるか。

【久しぶりにモブ演じたのかもしれん･･･ 】