オリジナルなりきり掲示板
- Re: マジックシティ(参加者募集中) ( No.158 )
- 日時: 2018/03/13 23:15
- 名前: 宝治 ◆wpAuSLRmwo (ID: fQkNQwJA)
>>155
>>156
(サラ、リリーの廃墟にて)
テキパキと慣れた手さばきで治療を施す少女の名は、イルアというらしい。異国めいた慣れない発音だが、口馴染みは良い。
そしてサラをかばって半壊状態の彼は、どうやらatと呼称されているようだ。おそらくそれがアンドロイドとしての製造番号か型番の一部なのだろう。
既にほぼ人と同程度の人格を保有するアンドロイドに愛称が無いのはサラには少し不思議だった。
「いるあ…イルア様と、エ、アー...at様でございますね」
他人行儀に大仰な敬称をつけるサラを見かねてか、イルアはフランクな態度で接してくれる。
おそらくサラと同年代と思われるが、イルアの方がよほどしっかりした性格であるようだ。サラの怪我の不始末をまるで母か姉のように叱り、心配してくれる。サラはちょっぴり首をすくめて謝った。
「も、申し訳ありませんです…。こちらに飛ばされた拍子に下駄をなくしてしまいましてな。流通通貨も異なりますし、モノの買い方も分からず仕舞いで、この有様なのです」
もちろん、道端で拾った硬貨の価値も全く分かっていない。自明の理である。サラは異世界の人間なのだから。異世界からの来訪者……その話題に差し掛かった時、ふいに合成音声が流れ、どきりとする。
音の主はアンドロイド――atであった。
「at様!太陽電池と有機物代謝回路の内蔵に加え、予備電源とは充実しておりますな。at様をお作りになられた技師殿はよほど貴方が停止するのを恐れたのですね。もしかすると人格も通常時とは異なるのでしょうか。いやはや、まことに精巧な機械さんです」
サラは一介の女工にすぎないが向学心だけはあった。勤め先の研究機関でも暇さえあれば揃えてある技術文書を暇さえあれば読みふけっていたものだ。
「……at様、丁寧なご説明ありがとうございました。イルア様のお話と合わせてなんとなく自分の立場を理解できました。
それでは魔法の使用もこの世界のルールであればおそらく自由に行使できるのですね、信じられないことに」
(であるならば、わたしも、わたしだって魔法を使える……!)
サラが思いがけぬチャンスに動揺している間にも、イルアの準備は続けられていた。
「湯呑み?と急須??お茶でしょうか」
>>157
(パルメフ、アイビーのカジノにて)
「アロン、いつのまにそこにいたんだい?すごいなあ、独自ルートでサンディと合流するだなんて」
突然の探偵助手の登場にパルメフは驚いたが、この探偵あればこの助手(仮)であるとすんなり納得できた。
うさぎの赤い目がパチンとウィンクを決める。
「君は中々強そうだ。武術の心得があるんじゃないかな?頼もしい!裏カジノの現場を抑えるのにはうってつけの人材だね」
眼前にそびえる重厚な扉は、材質は木製で絢爛豪華な金細工があしらわれていた。いかにも金満趣味である。
この扉一枚を隔てた向こうで、悪者たちが夜な夜な悪い金を増やし、悪い取引をしているのだと思うとパルメフはいよいよ腹が立ってきた。
「探偵くんがGOなら、もちろん僕もそれに従うのみ!!……じゃあ合図で突入するぞ」
パルメフは利き手に魔力を貯める。彼の固有魔法は空気…――気体を自在に操る能力である。
今回は攻撃手段としてはもっともスタンダードで威力が抜群の手法をとることにした。
「3,2,1――”空気砲”!」
利き手から放たれた高圧の空気が木製扉を木っ端微塵に砕いた!
部屋の中の人間達は、何が起こったのか理解できないと言ったように壊れた扉をぽかーんと見つめていた。
【皆さんお久しぶりです。中谷さんは受験お疲れ様でした。これまでがんばった分、たくさん羽を伸ばして下さい!】
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