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敗れた窓ガラスの外は気づかないうちに薄く白んで来ていた。
もうすぐ、夜が開けようとしているのだ。

サラはイルアに手当てしてもらった足をかばいながら立ち上がる。

「小生は、辛いことからずっと逃げておりました。逃げて、隠れて、それでもダメなら耐えれば良いと信じていたのです。この世界に来てもそれは同じで…。居ないはずの兵隊さんをいると思い込んで、誰とも話さないで、ずっとひとりで自分の殻に篭っておりました」

だがイルアとatに出会い会いサラは気づいた。自分から行動することの大切さを。彼らがサラを見つけて助けてくれなければ、今頃は…。

「ですから、小生はこれから逃げません。お二人のように、誰かを助けられる存在になります。……もうこの廃墟に隠れる必要は無くなりました。行きましょう。イルアさん、お店に連れていってくださいませ！」

三人は廃墟を後にした。

幽霊騒動編 完

一ヶ月後…
こじんまりとした雰囲気の良い店には二人の少女の姿があった。

これから、また新しい物語が始まろうとしていた。

【遅れて申し訳ありませんでした。あっさりしてますが、廃墟編終わりで次のお話に行きましょう。順番どうしますか？】