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オリジナルなりきり掲示板
- Re: マジックシティ(参加者募集中) ( No.253 )
- 日時: 2018/06/20 21:36
- 名前: 宝治 ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)
>>253
>「上手になったじゃないか。美味しいよ」
「本当でございますか!いやはや、それは嬉しいですな。イルア様のご指導のたまものでございます」
サラは小さくガッツポーズをした。たすき掛けした袖がひょこんと揺れる。
イルアの茶には程遠い出来だが、一応は他人に出せる程度まで味は仕上がったようだ。
お茶一つとっても色々あったのだ。茶葉、茶器、淹れ方、蒸らし方、飲み方、お茶請け、……。
それに、元居た世界でも仕事をしていたとはいえ、しょせん雑用と機械いじりばかりで接客に関してはマナーを一から教えてもらう羽目になった。猛特訓のかいあって、人見知りで引っ込み思案なサラでも一通りをこなすようにはなったのだが、いまだ笑顔はぎこちない。だから、こうしてイルアと二人きりで他愛もない会話をしている時が一番心が安らぐのだ。
「あはは…例の一件でございますか。いやはや、その節はたくさんご迷惑をおかけいたしまして…。そういえば、at様とはあれ以来お会いしていませんですな」
銀色の髪を思い出す。最後に会った時はサラに負けず劣らず満身創痍だったが、アンドロイドの彼なら回復は早いだろう。
あの時は、生きることに精一杯でお礼も言葉でしか伝えられなかった。サラはそれが心残りなのだ。
「……もう一度ちゃんとお礼がしとうございますが」
にわかに、扉のベルがなった。
>「・・・・やっぱり同じ香り、だな。すみません、だれかいますか。」
声の主は、サラの命を救ったアンドロイド、atであった。
【イルアさんにはきっと、服とか部屋とか食事とか、生活に必要なものを全て提供して頂いているのだろうなあ…】
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