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【あ、すみません、結構進んでてタイミングが・・・・】


扉を開けて中に入ると、薄暗く湿った場所だった。
カンテラの明かりが周りをほのかに照らすが、奥まで見えない。
「・・・・いそうな気がして怖いですね・・・・
あの方と来れば良かったです・・・」
一人で呟く。

あの方というのは、さっき出会ったケット・シーの写真家だ。
恐らく、噂を怖がってないだろう。
「・・・・里では無い経験だから・・・これも経験の内と・・・・経験の・・・」
自己暗示。

その時、
大きな音と共が聞こえた。
「うぉあ！？」
驚いて跳び上がった際、落ちそうになったカンテラを咄嗟でキャッチ。
「・・・・・・誰かいるんですか？」
恐る恐る聞いてみる。