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Re: 【SF・ファンタジー】蒸気の国は世界の終点【募集中】 ( No.27 )
日時: 2018/03/07 18:32
名前: ろっか (ID: gF4d7gY7)

【ハンナ・アルフォード/城下町と貧民街の境にて】



「あら、まあまあまぁ!取り戻して下さったのですか?ありがとうございます」



先の少女に説明をしていると、見知らぬ少年がいつの間にかハンナの杖を持っていた。そうして手渡された杖をみて、ハンナはぱぁっと笑顔を浮かべた。
杖を取り戻してくれた少年と、わざわざ自分を心配して声をかけてくれた二人に深々と頭を下げた。


「真にありがとうございます。御二方のお陰様でとても助かりました!何か、御礼を…」


そこまで言って、ハンナは言葉を止めた。何かしらのお礼をしようと思ったのだが、ハンナは正直、いやまぁ、そのままいうと、お金がない、無一文なのだ。聖職者として国家から年に数度、高い報酬を貰うのだが、それらは殆ど孤児院の子供達に使ってしまっている。その為今自分から二人に返せるものなど何も無いのだ。持っているのは壊れた懐中時計と、多くの宝石などが埋め込まれた“訳ありの杖”。懐中時計時計は以ての外だし、杖は杖で“ハンナ以外は持ち続けられない”代物なのでどうしたものか。


「あらまあ、困りましたねぇ。何かお返し出来る物があれば良かったのですが…ごめんなさい、今は何も持ち合わせがないのです。」


珍しく困った様に眉を下げて、手のひらを頬に当てて悩んだ。





>>23
私は大丈夫ですよー】