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Re: 【SF・ファンタジー】蒸気の国は世界の終点【募集中】 ( No.34 )
日時: 2018/03/08 20:29
名前: 銀色の気まぐれ者 ◆MMJVxNkRYU (ID: wpFLrdXO)

【少年/城下町と貧民街の境→パン屋→スラム】

>>32 気になったのでからませていただきました。蹴る場合言ってください、文を修正
 致しますので。】

>>33 文を打ち切る様な形になってしまいすみません。】

(優しそう・・・・。)

微笑みを返してくれたことへの喜びで、顔がぱあああっと明るくなり元気よく返事をした。身なりは
汚らしく、周りの者からはひそひそと陰口を言われることが日々になってきた少年には、明るい
微笑みは向けられることがないもので、とてもうれしかったのだろう。

少年「こっちだ!」

パン屋の方向を指さすと、パン屋は結構近くに見当たる、明るい感じの店だった。すこしスラムが
近くて、人が多いという程でもないが常連は数人おり、それなりに儲かっていた。すると、左の
煉瓦造りの建物に、人だかりができていた。そちらの方向からは話し声が聞こえるものの、今は
とりあえず案内をしなければ、と少年はパン屋へ走る。きちんとついてきているか、何度か後ろを
振り返りながら、いい香りが漂うパン屋へ到着した。ガラス窓からはレジが見えて、”にーちゃん”
と呼ばれた彼が接客をしていた。店へはいっていくと、彼はあれ、と声を漏らす。

「ロート、お前なんでここに?あ、というかさっきの人・・・・。」

ロート、と呼ばれた少年と女性を交互に見て、なるほどと納得する。

「道案内したのか?ありがとな。ロート、お前はさっさと帰った方がいいぞ。妹ちゃんが心配
 だしな。後でパン持ってくから、家を離れるなよー。」

笑顔を向けて少年を見送ると、少年はそういえば、と話を続けてくる。

少年「煉瓦の建物に人だかりができてたよ。」

そのことを聞き、そうか、とすこし考える。位置的にはスラムに近いから、空賊に襲われたの
かもしれないなぁ、と小さくつぶやいた。

少年「じゃ!」

少年はそういうと、元気に走って帰ってゆく。

【ソルム・トゥード/パン屋の前】

本当に来た事にすこし驚きながら、なにか話をしようとすると、奥から店長がでてくる。茶髪に
黒目の、明るそうな女性だ。

店長「あら別嬪さんじゃないの!見た所お仕事は聖職者かしら?ソル、話は聞いといたから
   人だかりの方を見といで!情報はあった方がいいんだから。ねぇあんた、うちのパン
   食べるかい?今丁度焼きたてのがあるんだよ。あ、お代はいいんだよ、食べてもらえる
   だけで満足よ!」

店長は奥から外はぱりっと、中はもっちりのパンを持ってきて、白いお皿へのせて一口どうぞ、
とちぎって渡す。彼は人だかりが気になる為、制服を置いて人だかりの方へ行ってしまう。
店長は世間話を始めるが、中々終わらなさそうだ。彼が店の外へ出ると、会話の内容からして
どうやら空賊に襲われたようで、建物の前では同じくらいの年の男性が膝から崩れ落ちていた。
恐らく、この建物に住んでいる人だろう、と予想する。

「空賊かな・・・・ここ、スラムに近いし、その可能性が一番あるな。」

と、一人で呟く。余程ショックなのだろう、”どうして”という声が聞こえる。うーん、と
悩んだのち、声を掛けてみる。

「大丈夫ですか。中に人が、居たんですか?」

ない方がいい事を聞いてみる。スミス双子の店、という声も聞こえたので、人が居た可能性は
高い。店番をしていた、という可能性もある。空賊は、人が居たら殺すか、攫うか、いろんな
可能性はあるが、隠れていない限り居なくなっている事は多いし、大体は殺されている。

(無事、とは言い切れないよな・・・・。)