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- Re: 【SF・ファンタジー】蒸気の国は世界の終点【募集中】 ( No.36 )
- 日時: 2018/03/09 00:10
- 名前: トースト (ID: TFLBhktw)
【>>34 絡み有難う御座います!ウェルカムです!】
【ロウェル・スミス/城下町】
「ふぇ…?」
不意に頭上から降ってきた声に気付き、するすると視線を上げていく。随分と細身な躰の先には、自分と同年代とも思える銀髪の青年の顔があり、此方の様子を伺って居る様に思えた。泣いて居る訳では無いが……自分の少し涙の膜が張ってある潤んだ瞳が、青年の双眸と目が合った様な気がして、慌ててさっと目を逸らし、俯いた。だって、初対面の人は、怖い…。
「え、えっと……店には…誰も……だから、大丈夫、です…」
もごもごと、消え入りそうな声で話す。青年には失礼且つ申し訳ない気がするが…こういう性分なのだ。仕方無い。
と言うか実際、青年に言った言葉は半分が真実でもう半分は嘘だ。店に誰も居なかったことは真実。怪我人も死人も、誰一人として出て居ない。そして「大丈夫」と言ったことが嘘。幾ら死人が出て居ないと言えども、自分にはもう明日から生活していく為のお金を稼ぐ所がないのだ。唯でさえ、生きていくのに精一杯だったというのに…。明日から如何やって生きていけば善いというのだろう…?"終わり"、という言葉はこういう時に使うのかも知れない、と此の時他人事の様に思った。
「………………………もう、終わり……なのかな…?」
は、はは…余生をこんなにも残して、こんな早く終わるとは、思ってなかったな…。
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