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Re: 【SF・ファンタジー】蒸気の国は世界の終点【募集中】 ( No.37 )
日時: 2018/03/09 01:51
名前: ろっか (ID: gF4d7gY7)

【ハンナ・アルフォード/城下町と貧民街の境にて】



少年に道を案内してもらい、店についた。美味しそうなパンの香りが店の中から風に運ばれてくる。店に入ると、先程の彼がいた。仕事中だろうと軽く会釈して店の隅による。ここまで案内してくれたロート、という少年はもうここを立ち去るようで、最後に一度声をかけた。

「ありがとうございます。あなたのお陰で助かりました。どうか、あなたに光の御加護がありますように。」

そっとロートの頬に触れ、微笑む。どうか、どうかと祈りを捧げて。そうしてロートを見送った。店の奥から出てきた人の良さそうな店長はお代はいらないとハンナにパンを渡した。お礼をしにきたのだが、ハンナは柔く微笑んで一口パンを頂いた。あぁ、美味しい!と、ついついと言った様に感嘆の声を上げた。そうしてしばらくの間、店長の世間話を聞いた。そうして漸く本来の目的を話すと、ハンナは杖を手に店の中心に立った。

「御礼として、ほんの僅かなものですが。」

すっと跪き、祈りを捧げるように手のひらと手のひらを合わせ、ゆっくりと指と指を絡ませる。そうして瞳を閉じると、“神に聞こえないような”小さな声で唱えた。

「どうか、此処に静かなる繁栄と幸福を」





【スレ主様に質問です。クライムの魔導師の使える魔法は一種類のみですか?理解力がなくてすみません!】