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【>>53　返信遅れてすみません。レベッカさんの行動を見てからにしようかな、と思っていたの
　ですが、遅れすぎるのもどうかなと思うので返信させていただきます。】

ああ、そりゃわからないか、と思い、レベッカの事を説明しようとするが、友達、という言葉を
聞いてしばし悩んでしまう。”友達”と言い切っていいのだろうか、と。本来ならぱぱっと言い
切ってしまえばいいものの、”友達”は貧民街の人物からするとあまりいいものではないと思う。
”友達”だからご飯をくれ、”友達”だから金をくれ、という風に命令される場合もあるのだ。
彼女はそんなことをしない、とわかっていても、心の底ではどこか悩んでいる自分がいる。自分が
結論をだすよりも早く、彼女が”友達だ”と言ってくれることを願いながら、どうにかこの話題
を濁らせないと、と策を巡らせていた。

「えーっと、レベッカ・ニコルソン、さん、だ。」

さんをつければいいのか、ちゃんをつければいいのか、大分迷った挙句さんにしたこの選択は、
あっているのだろうか。流石にコミュ障に見える気もするが、貧民街では騙し騙されがよくある
ので、人間不信になるのも納得がいく気がする。彼は、意外と優柔不断だったり、いろいろ
考えたりするのだ。