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- Re: 【SF・ファンタジー】蒸気の国は世界の終点【募集中】 ( No.64 )
- 日時: 2018/04/15 21:28
- 名前: アルミホイル (ID: ajaa150U)
- 参照: 一度書いたものを消してしまった
>>63
あああありがとうございます! そんなことありませんよ、ハンナさん可愛らしいですし!
【ヴィクター・エイデン/城下町にて】
足を進ませることにそれほど意識を向けていなかったためか、それともそのことについて思考を傾けていたためか。小さくとも、こちらにも空腹を掻き立てるような音を耳は自然に拾い上げていた。それから少し経ち、女性ののんびりとしたような「あらぁ」と言う声が聞こえてくる。
人々が行き交う城下町で、その声の主を捉えられるわけはなかった。しかし、反射的に振り返ったヴィクターはその声の主を見分けることができてしまった。見たことはあるとはいえ、この町にスチームランド以外の国の者が歩いているのは興味を引くものだった。
さらにその人物が目立つ格好――丈の長い杖を持つ女性であれば、ヴィクターの足を動かすには十分な理由となった。
「やぁお嬢さん。何かお困りかい?」
このように声をかけて不審がられるのは慣れていた。しかも今は仕事帰りの格好。グローブには油が付き、ブーツは水で濡れている場所もある。仕事着姿の男が唐突に女性に話しかけるのはあまり作法を知っている物とは思えないかもしれない。しかしもし彼女が困っているのであれば、自分がその手助けをできるのであれば、声をかけて悪いことはないのだ。
人のよさそうな笑みを浮かべ、ヴィクターは彼女の正面から声をかけることにした。少し先回りをし、距離のある場所から声をかけてみる。
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