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【はあい来ました！
遅くなってしまい、誠に申し訳ありませんでした！】


【＞＞ALL　お、王子を・・・誰かお願いします。
　　　　　　いない場合は私がやります】



白いローブは流石に目立ってしまうかと思いながら歩く。
しかし、このローブは昔から使っている。
脱走時に。
だから、これで大丈夫。
心の中で、呟く。

と、一人の男性に少しぶつかってしまい、よろけた。

「あ・・・申し訳ありません。周りをちゃんと見ていないもので・・・」
謝ろうと男性を見た時、
男性がルミシャを見て驚いた。

「・・・これは驚いた。まさかルミシャ姫がいるなんて・・・・」
姫、という言葉にルミシャが反応した。

「何の事でしょうか？私はリオン。何処にでもいる普通の子ですよ？」

「偽名を使って誤魔化しても無駄だ。分かっている」



（これだから他人は嫌いなんですよもう！）
危険を感じたルミシャは向きを変えて、一目散に走る。
振り返ると男性が追って来ていたが、距離は縮まない。
この足の速さは脱走によって鍛えられた。よって簡単には捕まらない。
ただ、時間の問題だと考えて、とにかく走る。