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【遅くなってゴメンナサイ。
王子、お待ちしてます。

あ、草原に向かいます！】



走っていると、草原に出た。
しまった、草原は隠れる物が限りなく少ない。
現に、この足で振りきるのは不可能。長いおいかけっこを行うはめになる。
それだけは避けたい。

ふと、小川を見つける。
ルミシャの能力は、液体干渉。
ルミシャは小川に手を向けた。

(流るる水よ、空にうねりて、欲望の歩みを止めよ！)
頭に浮かぶ言葉を唱えると水はうねりながら水柱を立てて、男性に覆い被さった。
ザアアアアという音と同時に、男性の悲鳴が聞こえた。
ルミシャは向きを変えて、再び走り出した。