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【了解です。できるだけ早くつくりますね。】

こちらを向いたルミシャ姫の真横を、矢が通る。ほんとうにぎりぎりで、傷がついているか
ついていないか位のものだった。

（ありゃ誘拐目的だな。多分、あの矢は脅し、女子供だけだから、ってとこか。）

はぁ、とため息をつくと、次の矢がルミシャ姫へ届く前に右手を太陽に向ける。

「悪しき者に天罰を。母なる太陽よ、身を焼き焦がすその輝きで、悪しき者を焼き尽くせ。」

中二病チックにそんな言葉を発すると、男性の武器・矢は焼け焦げ、男性の背中も真っ黒に
染まる。男性は、悲鳴をあげながら立ち去って行った。

「縛って騎士に渡した方がよかったかな。」

それをすれば報酬は貰えただろうか、等と考えながら、「大丈夫かー？」と声を掛ける。
彼は、彼は本当に”少年”なのだろうか。

（････一応、ルミシャ姫は知り合い、だからなぁ。助けてよかった、かな。）