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【遅くなってすみません】

突然の水の音に驚き、そちらを向く。
大きな水柱。明らかに自然に出来ない物だ。

「・・・そうなの？」
少年の言葉に首を傾げた。
貴族の事なんて知る機会が無いから分からない。
一時期気になり、父や母に聞いたこともあったが、
どちらも「分からない」と言った。

姫らしき人物は、白いローブで顔が見えなかった。
深く被っている所を見ると、見られたくないのかと思う。
そうこう考えている時、少年が何かを呟いた為、少年を見る。
その後、白いローブの人物を追っていた男性が悲鳴を上げた。

上げた、と同時に。
「！？」
突然、目に強い痛みが走り、両手で目を覆う。
偽りの太陽の筈なのに、何故？
本当の光じゃ無いのに、何故？
頭が回らないまま目隠しを手に取り、慣れた手つきで結んだ。

恐る恐る目を開けると、景色は暗い夜だった。
「・・・・・」
何故かは、分からない。
気のせいか、あの痛みが起きる数秒前、頭に誰かの声が聞こえた、気がした。


【あ、意味深にしてしまい申し訳ありません。
そのうち説明します】