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>>73
昔の事。
私は父に捨てられたその日。
泣いていたのを覚えている。
この生活が長く続かないと気づいていたけど、それでも親から捨てられたという事実は辛くて涙が溢れた。

「君・・・親とはぐれたのかい？」

突然声がした。
泣いていたことで足音に気がつかなくて、周りに気を向けていないことに気がついた。
ここでは常に気をつけておかないといつ死ぬかわからない。
だから、今思えば失礼だけど返事はせずに顔を上げた。
いつでも逃げられるように辺りの観察を最優先して。
そうすると、彼は驚いた顔をして何かを呟いた。
何を言ったのかわからないけどその間に逃げようとしてそこで。

「ぐうううううう」

恥ずかしくて顔を下げたのを覚えてる。
仕方ないと思う、だって一日ほど何も食べていなかったのだから。
そこからは自棄だ。
一目で旅人だとわかった彼に声をかけた。

「たびびとさんはなんでここにいるの？」


【>>ルルミーさん
多分、名前つけられるぐらい昔ってはきはき喋れない気がするのでひらがなです。
ついでに、お腹が鳴るという定番を乗っけてみました。

>>71>>74銀色の気まぐれ者さん
是非乗っかってくださいお願いします！
レケで真実少年少女に入れたら入ってみたいんですけど、今更でも大丈夫でしょうか？】