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- Re: 放課後オカルティカ ( No.19 )
- 日時: 2018/05/06 21:45
- 名前: 初心 ◆bl6ZE9uvAk (ID: c1sce1kV)
>>18
【PC3/古沢 友宏】
放課後。それは、ぎゅっと丸く教室に押し固められていたエネルギーが解き放たれ、元気よくそれぞれの望む方向へ飛び散っていく時間である。全ては生徒の自主性に委ねられ、太陽が沈むまで彼らはこの学校という舞台で歌い、踊り続けるのだ。
終業とともに生徒が散らばった後の廊下は、人気もそこそこに落ち着いた雰囲気を醸し出している。その彼らが向かった逆の方向__教室の方に早足で戻る奇特な者がいるようだ。古沢友宏である。教室は既に施錠されていたため、職員室に立ち寄る必要があった。そして現在、教室への帰路を急いでいると言うわけである。
教室からそう遠くない距離にあるトイレに差しかかった時、友宏は違和感を感じて思わず立ち止まった。入り口を塞ぐかのように自分に背を向けて立っている生徒がいる。もう放課後なのだから、トイレに行列が出来るのはおかしい。友宏はその肩の向こうに目を凝らし、その場で耳を澄ませた。すると、何となく状況が分かってきた。
お取り込み中失礼しますね、と友宏は影井の背後から声を掛けた。
「皆さんの熱意は分かります」
埋もれない程度の声量で明瞭に発音し、頭を縦にうんうん、と振りつつ笑みを作る。
「しかし、このやり方で迫られても白銀君も決めにくいでしょう。正直勘弁してくれ、というのが本音でしょう、ね」
ね、と奥にいるであろう端整な顔立ちの転校生に視線を送る。おそらく勧誘が行き過ぎたものなのだろうが、トイレの中まで追いかけるのはいささか異様ではないか、とも思う。姑息な手を使ってまでも部に入れたいのだろうか。部活というものは生徒の自由意志によって初めて成り立つものではないだろうか……?
「まあ、一旦外に出ましょうよ。トイレに来る方の邪魔になってはいけないので」
トイレに誘導されたのか、自分からトイレに逃げ込んだのか、それは分からない。しかし拘束を解かれれば彼だって少しは話しやすくなるだろうし、もしだんまりを決め込んだとしても……まあ何とかなるだろう。
【PC1の銀色の気まぐれ者さんにバトンタッチです、よろしくお願いします。】
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