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Re: 放課後オカルティカ ( No.20 )
日時: 2018/05/08 09:21
名前: 銀色の気まぐれ者 ◆MMJVxNkRYU (ID: vKymDq2V)

トイレに籠ってから一定時間が過ぎた。流石にこの時間まで居る勧誘者は居ないだろうし、
また来たら逃げればいい。そんな事を考えながら、この後やってくる恐怖の時間へ向かおうと
していた。トイレからでようとすると、いきなり二名の女子が腕を掴む。やんわりと、
な為振り払えるといえば振り払えるのだが、その後、暗そうな男子生徒が入口を塞ぎ、
体格の良い、剃髪の男子生徒が真正面をふさぐ。人に近距離で囲まれ、一気に話しかけられる
事になるともう頭の中はそりゃパニックだ。「どうすればいい」「振り払わなくちゃ」
「逃げなきゃ」そんな事が浮かび上がってくるのだが、口を挟む隙もない程の口論を始めて
しまったし、止める事をままならない。いっそこの間に逃げようか、と思えば入口の男子
生徒がはいらないかと勧誘してくる。嗚呼、転校生っていうものはこんなにも憂鬱なんだな、
そんな事を思いながら、トイレの窓から空を見る。今日はいい天気だから、山に散策にでも
行こうか、それとも学校探検でもするか、と考えていたものの、こうとなってはその興味も
薄れ、やる気もなくなるものだ。”嗚呼、もうこのままここでずっと勧誘されるのだろうか”
そんな事を考えながら、早くこの時間が過ぎてほしいと願っていたとき、1人の男子生徒が
はいってくる。自分の気持ちをいとも簡単に述べる彼は、最早神にさえ見えただろう。彼に
とっては。

「あ・・・・うん、トイレ、から出よう。」

同じくそう促しながら、トイレの入り口にたっている男子生徒をのけてトイレからでて、
周りを見渡して逃げる場所を探す。”もうこんなのまっぴらだ。”そんな事を考えながら、
ふと、窓の近くに木が見える。彼は運動神経はいい方だ。あれくらいなら大丈夫かもしれ
ない。また囲まれたときに備えて、木を背に向け、とりあえず、話を続行した。

【この運動神経で木をつたって下に降りれるのだろうか・・・・?】