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Re: 放課後オカルティカ ( No.22 )
日時: 2018/05/11 23:25
名前: 宝治  ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)

―――今学期やってきた転校生「白銀礼」はとある放課後、「宗教研究会」「占術愛好会」「オカルト同好会」から強引な入部勧誘を受ける。
人見知りで内気な礼はこの状況に強い精神的負荷を感じ答えに窮していたが、異変を察知した風紀委員「古沢友宏」が彼に救いの手を差し伸べるのだった。―――

>「まあ、一旦外に出ましょうよ。トイレに来る方の邪魔になってはいけないので」

その一声に仁江野姉妹と金剛はぱたりと口論をやめ、新たに表れた生徒、友宏をにらみつけた。
ただし、肝心の礼が友宏の言葉に従うのだから彼らもトイレから出ない訳にはいかない。
ぞろぞろと一列になって廊下に放出される人の群れはどこか異様だった。

「あーこほん。さあ、出てやったぞ、文句はないな?これ以上は口出ししないで頂きたい」と金剛。
「この人誰かな一葉ちゃん」「さあ、知らない人だよ二葉ちゃん」と仁江野姉妹。
「……トイレが暗くて分からなかったけど、君って一年の古沢君?ふ、風紀委員だったよね、たしか……」そして影井。

友宏…いや、友宏の肩書に最も敏感に反応したのは、同学年のオカルト同好会の影井だ。
ひどい猫背に、前髪を長く垂らして隠した目元、常に小刻みに震える小柄な体躯は、影井の内面を如実に映し出している。
友宏に何事かを問いかけられるより前に影井はややヒステリックな口調で弁解を開始しだした。

「べ、別に僕は校則に反するようなことは何も…何もしてないよ!?君達風紀委員はいつも難癖つけて同好会ぼくらを迫害するんだ!」

友宏は委員会会議時の報告により、同好会の奇行については耳にしていることだろう。
儀式用のロウソクでボヤ騒ぎを起こす、悪魔召喚を行うための魔法陣を屋上にペンキで書きなぐる、
希望図書に魔導書類をリクエストしまくる、など、一ヶ月単位で校内を騒がせる集団なのだ。
影井は「迫害」という言葉を使ったが、生徒を取り締まることが役目の風紀委員にしてみれば、オカルト同好会ほどはた迷惑な輩もいない。

「まさかとは思うが、君も白銀君を勧誘しに来たのか?」

そして彼と対象的な存在が金剛だ。下級生の友宏を大した障壁とみなしてはおらず、この勧誘が不当であるとは微塵にも思わない傲岸な態度を貫いている。
彼の属する宗教研究会……その活動内容は極めて健全だ。地元の寺社仏閣への参拝や修繕に清掃、宗教的思想に基づく募金活動など、学園内外で名声は高い。
ただし、悪い噂があることもまた事実。オカルト同好会と異なるのは暗部を隠蔽できるだけの組織力があることだ。

「白銀先輩は渡さないよ」「私達に必要な人だもんね、二葉ちゃん」「だね、一葉ちゃん」

最後に占術研究会について。この部は中等部生徒の仁江野姉妹の他、部員が何名であるかも、どの部室を使っているかも不明だ。
ただ、姉妹の近親者が生徒会の役員をしているらしく、優遇措置が取られているとのこと。

友宏のとりなしにより、追い込み漁のような真似は自重しているものの、放っておけばどうなるかは分からない。

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