オリジナルなりきり掲示板
- Re: 放課後オカルティカ ( No.26 )
- 日時: 2018/05/15 23:36
- 名前: 宝治 ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)
>>17
【図書室/了子】
「……イユちゃん、アンタぁ天才だよっ」
伊悠に手渡されたメモきれ(ご丁寧に読み仮名付きだ)を両手で受け取り、了子はうれしそうに読み上げた。
「ご存知でしょうか!?今日、我々は新たなガクユーを得ました!大変よろこばしきことです。
……きっと仲良くなれますし、私もそれを強く望んでおり…ます……?
――え、ナニコレ。全然怪文書じゃないじゃん。友達と仲良くしようって、そんなわざわざ手紙で書かなくても…。
ヨルガオ様どんだけフレンドリーなんだよ。人質とか身代金とか、徳川の埋蔵金とか、そういうのを期待してたんだけどなあアタシは」
喜んだり落胆したり表情をころころと変えて騒ぐ了子。そしてそれとまるで正反対なのが伊悠である。彼女は無表情のまま黙考し、やがてぽつりと言った。
>「……とりあえず、新たな学友探そ」
「おうともさ!依頼主の意図とかはとりあえずほっといて、まずはそこから始めよう」
了子は一も二もなく伊悠の提案に応じた。もとより一所に留まって考え事をするのは性分に合わないのだ。風の向くまま気の向くままに行く方角を定めて歩き続け、途中で飽きがくれば逆立ちしてみる…そういう無軌道さを今回も存分に発揮させるらしい。
「新しい友達って言っても、パっとは思い浮かばないよね。あたしらの学年…2年には新しい子は入ってきてないから、いるとすれば1年か3年か。1年は響華ちゃん、3年は令太君に聞いてみるとしよう」
名前の挙がった二人は、了子が部長を務める学園非公認部活動「探偵倶楽部」の部員である。
3年の鞍内令太とは長い付き合いだが、この4月より新たに入部してきた霧ヶ谷響華についてはまだ親交も浅く、了子はミステリアスな新人と早く親しくなりたいと思っていた。
(この謎を共に追うことがきっかけで、友達になりたいな!)
ひとまず、部長がまっさきにやらねばならないことは、部員への情報共有だろう。
ポケットから取り出した画面がバキバキのスマートフォンでまずは令太にコールする。
「あ、令太君。今暇?実はさっきヨルガオ様から怪文書が……え、暇じゃない?…………あ、そうなの、ふーん。尾行?なんで?…………あっ、切れちゃった」
収穫無し。どうやれ取り込み中のようだ。緊迫した小声がスピーカーから漏れ聞こえ、あわただしいノイズとともに途切れた。
何か厄介ごとに巻き込まれたか、飛び込んでいったかのどちらかだろうが、了子は彼に対してあまり心配しなかった。
気を取り直し、次は響華へコールだ。
「もしもし、響華ちゃん?あたし了子。ねえねえ、今暇かな?暇だったらいっちょ探偵活動してみない?……まあまあとりあえず、図書室に来て。話はそれから!」
響華が了子の誘いに応じた場合、ヨルガオ様からの手紙内容を知ることができるだろう。
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