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Re: 放課後オカルティカ ( No.27 )
日時: 2018/05/19 23:55
名前: 宝治  ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)

>>25

>「じゃあ俺用事があるので。」

気弱な態度から一転、礼は謎の微笑みを浮かべながら流暢に反論を浴びせかけていく。
影井はもちろんのこと、あれだけ煩わしかった金剛と仁江野姉妹さえも口を挟む隙はない。
言うだけ言って満足したのだろうか、礼は友宏を連れてさっさと立ち去っていった。
―――――――――
礼達が廊下の奥へと完全に姿を消した頃合いに、一葉が片割れに向かって嬉しそうに話しかける。

「やっと白銀礼の裏を見れたね」「うん、トイレまで来たかいあったよ」
「きっとあれが彼の本質なんだ」「そうでなくっちゃね」

姉妹は顔を見合わせてクスクスと忍び笑いを漏らした。
そのすぐ横に立つ影井もまた嬉しそうに口元を歪ませている。

「極端に抑圧された自己主張と克服できない心的外傷、人間不信…いや嫌悪に近いな。その雑多な精神負荷に耐えられず結果的に感情が暴発……、自己防衛本能から攻撃的な性格に転じた、そんなところか。彼の両親が死去したのはたった数か月前であるというのに、その死について嘆く様子は見せず、むしろ恨み節が会話の随所に見受けられた。よほど嫌ってたのか?恐れていたのか?白銀君のソンディ・テスト精神分析は一体どんな結果になるのかなあ。想像するだけで興奮してくるね。ぜひともウチで開発した催眠療法の被験者になってほしいんだけどな。あとは交霊術を試してもいいし。……あ、ああ、それにしても彼の破綻の一部を垣間見れたことは成果として十分すぎる、へへ」

対人時に発する吃音がまったく消え失せ、スラスラと胡散臭い単語が連発している。独り言だというのに声量は大きく身振り手振りも大げさなので、壁に向かって演説を一席ぶっているようだ。

「こいつ気持ち悪いね、一葉ちゃん」「イっちゃってるよね、二葉ちゃん」
「ひぃっ?!ご、ごめ…、きき聞こえちゃってた?」

一方、金剛は仁江野姉妹と影井のやりとりを一瞥し、はぁ、と大きなため息をついて見せた。

「……貴様らが邪魔をしてくれたおかげで、白銀を確保できなかったではないか。まぁ、焦らずともよいがな。斯様かような性格では、まだ誰とも打ち解けられていないだろうて。白銀礼の孤独は存分に利用させてもらおう。…では、拙僧はこれから部室へ参る。…せいぜい我らの邪魔だけはしてくれるなよ」

そういい捨てると巨漢の僧侶は踵を返してその場を離れていくのだった。

「だーかーらー、白銀礼は一葉と二葉のものなの」「どうせ権力とか、金とか、くだらない理由で白銀を欲しがってるんだろうねえ」

仁江野達も金剛とは別の通路に足を向けた。
そして最後に残った影井は、やはり独り言とは思えない声量で虚空に向かって言い放つ。

「ほーんと、楽しくなってきたねえ!!」

――――――――

勧誘者の輪から逃れた礼達は特にこれといった目的地を定めずに廊下を歩き続けていた。
しばらくして例の連中達の追撃がないことが分かると、友宏は礼へ別れを告げ、いずこかへと去っていった。彼は風紀委員の役割を果たしたのだ。
……そして、礼は一人になってしまった。
寮に戻るには早すぎる時間帯だが、門限を考えれば学校外へ出るには厳しい。もう少しだけ校内で時間をつぶす他ないだろう。

【白銀礼→感覚:4】
>>26
礼の耳が微かな音を拾う。後方5m以内でスマートフォンの着信音が鳴り、瞬時に消えた。
何かを話していることはわかるが、この距離では内容までは聞き取れないようだ。

【シナリオを改変中のため、レスポンス遅れるかもしれません。
このシーンはしばらくの間、PC1→スレ主→PC1……のループで進行致します。
合流に時間かかってすみませぬ。】