オリジナルなりきり掲示板

Re: 放課後オカルティカ ( No.32 )
日時: 2018/06/03 22:11
名前: 宝治  ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)

>>29

伊悠の送ったメールにはすぐ返信が来た。
直接会って話したいとのことで、その内容を確認した十数分後には分厚い本を小脇に抱えた女子生徒の姿が図書室の扉に見える。

「遅れてしまってごめんなさい、古版さん。旧書庫の方から急いで来たもんだから汗だくになっちゃった」

受付カウンターにそっと本を降ろした後、スカートのポケットからハンカチを取り出し、たおやかな所作で首筋の汗を拭う彼女こそ、
図書委員長、神田かんだ栞子しおりこその人である。
背丈は160cmほど。女性らしい体型をしていて、皺ひとつないスカートと、洗濯ノリの効いたシャツは、着る者の育ちの良さを示している。
神田は、初等部一年から高等部三年に至る現在までを夜津花学園で過ごした生徒…いわゆる"はえぬきさん"だ。
女子高生には思えぬほどの落ち着きと相手に安心感を与える微笑みが、彼女を母や姉のような存在に錯覚させる。
また、委員会活動が始まったその学年からずっと図書委員を貫き通している筋金入りの図書室好きでもあり、
校内の蔵書に関して言えば、電子上の蔵書検索エンジンで目当ての本を探すよりも、栞子を頼った方が数段早く数倍確実に目的のものを見つけられるともっぱらの評判である。

「神田センパイ、お邪魔してまっす」

了子はニコニコと笑顔で栞子に近づいたが、その挨拶には軽いため息と手刀が返される。

「垣戸さん、またあなたなの?うちの優秀な図書委員を良いように使うのはやめて欲しいのだけど」

探偵部としての「野暮用」で図書室に入り浸るうちに、了子の顔はすっかり委員長に覚えられてしまったらしくずいぶんと扱い慣れた様子を見せる。

「あいたっ……えへへ。だってイユちゃんなんでも知ってるから」
「古版さんも…この子になにか唆されたの?図書室を部活に使いたいだなんて。
でもまぁ、古版さんが言うなら、仕方ないわ。今日は人が居ないし、私の当直だから特別に許可します。
騒いだりお菓子食べたりしちゃだめだからね。垣戸さん、これは君に言ってるんですけど」

了子をにらみつけて黙らせた後、――神田は少しだけ雰囲気を変えた。

「それはさておき。……お二方はヨルガオさんについて知りたいんだっけ」

受付カウンターの前に広がる共用スペースにはソファが数台設置されてある。その内の一つを勧めつつ、自らも二人に向き合うようにして腰を下ろす。

「私、わりと知ってるわよ」
「ええっ?!意外な人が食いついた」
「ヨルガオ様って今は知る人ぞ知る存在だけど、私が初等部1年か2年くらいは大流行していたの。職員会議で問題になったくらいにはね」
「そ、そうなの?私は初等2年からいるけど、転校した時はヨルガオのヨの字も無かったけど…」

栞子は伊悠にいたずらっぽく微笑みかけた。

「古版さんはヨルガオ様の何が知りたい?」


【古版伊悠⇒知識:6】
以下の項目から3つを聞き出すことが出来る。なお、情報の重要度には差がある。

<ヨルガオ様関連の情報>
・オリジナルの存在
・出没スポット、目撃証言
・実際に起きた事件
・禁忌
・好きな食べ物
・容姿
・おまじない