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Re: 放課後オカルティカ ( No.48 )
日時: 2018/07/04 22:33
名前: 宝治  ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)

>>43
>「俺が買って行くし、お客様だからな。買ってこなくていいぞ。最悪なんか作るし・・・・。」
「まあまあ、ここは俺が奢っちゃるって。先輩なんてーのは遠慮せずバンバン利用するもんだぞ。
つうか礼、料理男子かよ……料理ができるイケメンってなんだよ、ずりぃよ……」

ぶつぶつと神様に文句を垂れる令太であった。

◆ ◆ ◆

>>44

「むむ、梨乃じゃねえか!なんだよ、声くらいかけろよな!」

令太のあまり鋭いとは言えない五感が冴えわたり、奇跡的に梨乃の気配を察知した。先ほどまで辺りに朗々と響き渡っていたサックスの音色が止んだのだから当たり前なのかもしれない。

「今日は了子と一緒じゃねえんだな。さっき奴から変な電話掛かってきたから、てっきり梨乃とまた悪いことしてんのかと思ったけど、違ったのか」

友達の友達は友達というやつで、令太と梨乃は“了子”という存在を介してつながっていた。
了子は自分が好きな人物や物事に関してなら延々としゃべり続けられるタイプであり、
『梨乃チャンはすごいんだぁ、インターネットとか機械のことならなんでも知ってるすごい子なんだぁ。この前も学校のパソコンで……うへへ、ここからは内緒』
『梨乃ちゃんはゲームが大得意なんだよ!今度令太君のPS4でゲーム大会やろうよ!』
……など、頼みもしていないのにペラペラスラスラ友達のことを話すので、令太はいやでもその人となりを把握してしまう。
まさかこんなところで奴のおしゃべりが役に立つとはなあとしみじみ思いつつ、令太は二人の仲介役を買って出る。

「礼、一応紹介しとくぜ。彼女は葉山梨乃、高等学部の二年だ。口が悪いこと以外は基本いい奴だと思う。女子だからってあんま構えないでもいいぞ」

次に梨乃の方へ向き直る。

「んで、梨乃、情報通のお前ならもうご存知かもしれねえが、このイケメン君は噂の転校生だ。結構ナイーブなとこあっから、お手柔らかに頼むぜ」

令太は大家族の長男であるせいかやたらと面倒見が良い。というか、兄貴面をしたがる。特に礼という存在は『引っ込み思案な弟』を想起するようで、コミュニケーション面でのフォローはもはや自分の使命だと思い始めている。

「こいつ転校しょっぱなから宗研・オカ同・占愛にストーカーされててさぁ……」

おせっかいの本領発揮だ。令太は礼に代わり今までの成り行きをかいつまんで伝えた。

「つーわけで。礼の希望は剣道部らしいから、護衛と道案内でついてきたわけ。じゃ、外階段上がった先に部室あるから行こうぜ」

しかし。

◆ ◆ ◆

「ごめん、うちは今新規部員募集していないから」

剣道部の部長は入口に立ちはだかり、礼にそう言い捨てたのだ。
……何か裏があるようだ。

【お次、礼君お願いします】