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Re: 放課後オカルティカ ( No.51 )
日時: 2018/07/07 23:05
名前: 宝治  ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)

>>39

【図書室】

>「……手紙、渡そ」
「おっけ」

了子は神妙にうなづき、握っていた手紙を栞子へ差し出した。

「で、では、鑑定をどうぞよろしくお願いします。……無くさないで下さいよ」
「もちろん」

笑顔をさらに深めて栞子は手紙を受け取る。

「何か分かったら真っ先に古版さんに連絡するわね」
「ちょっとセンパイ、あたしも忘れないで欲しいな!……じゃ、イユちゃん、下校時間も近くなってきたことだしちゃちゃっとオカ同に突撃しようじゃないか」

図書室から去る二人の後ろ姿を見送った後、栞子はおもむろに立ち上がった。

【図書室→生物実験準備室(オカルト同好会部室)へ移動】
【手紙は栞子の手に渡ったが、伊悠の機転で写しを所持している】

◆ ◆ ◆
【A:了子と二人で取り立てに行く】
【生物実験準備室】

「何の用でしょう」

小柄で猫背気味の少年がどんよりした表情で伊悠と了子を見つめる。
オカルト同好会・会長こと影井実は、すんなり二人をその部室…もとい生物実験準備室へと招き入れた。
十畳ほどの部屋の中央には折り畳み式の長机が据えられており、背もたれの無い丸椅子がランダムに配置されている。
オカルト的雰囲気作りのためだろうか、すでに夕陽も遠のく頃合いだというのに蛍光灯をつけもせず、その代わり実験備品のアルコールランプに火が灯っていた。
全ての窓は遮光カーテンで覆われ、壁には所せましと並ぶ動かぬ異形のオブジェ。
ホルマリン漬けのカエルが白く濁った眼で虚空を見つめ、剥製にされたオオカミが明後日の方向に向かって牙を剥き、骸骨の標本と人体模型が不動明王の如く立ちはだかる。不気味の展覧会だ。
彼らを背後に従える影井の影は肥大化して見え、彼自身を大きく、強く、そして不可解に見せていた。

◆ ◆ ◆