オリジナルなりきり掲示板
- Re: 放課後オカルティカ ( No.60 )
- 日時: 2018/07/29 22:59
- 名前: 宝治 ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)
【生物実験準備室】
>>53
>「これ、返してもらう」
「あ、図書委員の方でしたか……ほ、本のことはすみません。でも延長申請を忘れただけなんですよぅ。今回は別に汚してもないですし、そんなに怒らないでくださいぃ」
「君ねえ、これが初めてって訳でもないんでしょ?こういうことが何度も続くと本借りられなくなっちゃうんだからね!」
「は、はひぃ!ごめんなさいごめんなさい。悪気があってしてるわけではないというか、うっかりというかなんというか…」
言い訳がましい謝罪をくどくどと続ける影井と、その彼に最低限の言葉しか発しない伊悠……
図書委員とオカルト同好会の確執ここに極まれりという構図である。
>「……本題、ヨルガオ様について……了子よろしく」
「おうともさイユちゃん」
影井と直接話したくなさすぎる伊悠が了子を頼る。了子は自分の胸に軽く拳を当てて、任せろのジェスチャーを作る。頼られてちょっぴりうれしいようだ。
「へいへい、影井くんよ。本のことは今は水に流そうじゃない。今日君に会いに来たのは、ヨルガオ様について聞きたいから!風の噂で聞いたんだけど君、……見たんだって?そのこと詳しく教えてくんない?!」
単刀直入に切り出し今までのいきさつを説明する。話のうちに先ほど伊悠に見せた怯えの表情は消え失せてゆき、影井の双眸は爛々と輝きを帯びる。
「……ふふふ、そういうことなら大歓迎ですよ。立ち話もなんですしどうぞ空いている椅子にお座り下さい」
影井はそう言って自らも部屋の最奥のいわゆる“お誕生日席”と言われる位置のパイプ椅子に座ったが、了子はすすめを断って伊悠の隣から動こうとはしない。
「僕が彼女を見たのは去年の暮れ。雨の日でした。旧校舎の裏で儀式用の薬草を摘んでいたんですよ。ちょうど今みたいな夕方だったかなあ。こう屈んで地面に生えてる草を摘んでいて、なんとなく傘を持ち直したところ、見えたんです」
手元のアルコールランプを引き寄せて、影井はむやみやたらに顔の影を深めた。
「見慣れない女子生徒の足が!!あのスカートはウチの今の制服じゃありません。しかも雨なのに傘を差してなかった!旧校舎に現れる意味もない!間違いなくあれがヨルガオ様だ!」
「え、え、そんだけ?」
了子は至極まともなリアクションをとったが、幸か不幸かそれは部室外からする物音にかき消されて影井には届かなかった。
>>57
何者かが廊下を猛スピードで駆けてきて、この部屋の前で急に止まる。
オカルトモードの影井は動揺することなくその音の主に向かって声を上げた。
「おやおや、また新たなお客様が現れましたねえ。どなたか存じませんが、いらっしゃいませ。僕でよければ知っていることをなんでもお伝えしますよぉ」
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